特集:堅固なユベントスを取り戻しつつある理由は? そして前半戦のベストプレイヤーは…
――最後に、みなさんが選ぶ前半戦のベストプレイヤーを教えてください。
アスプロ「1人なら、(マタイス・)デ・リフトですね。守備面だけでなく、すでにリーダーシップさえ発揮している彼には将来キャプテンマークを巻いてほしいところです。もう一人選んで良いなら(フェデリコ・)ベルナルデスキで」
山口「ダニーロ。彼がいなくなってから途端に弱くなった。チェルシー戦とか顕著でしたね…。攻撃って水ものだけど守備に偶然はない、強いときのユベントスっていつも守備が強い」
宮城「ベルナルデスキですね。(フェデリコ)キエーザが不在の間(11下旬あたりから)に、相当チームを助けてくれました。理由は、献身性と攻撃フェーズでの“違い”を生み出すプレーですかね」
「得点を取る最後の局面って、相手のミス以外だと個々のアイディアとか能力に懸かってくるので、そこで才能を示してくれたかな」
アスプロ「言われてみるとダニーロの離脱は痛いですね…」
山口「ダニーロって、守備範囲・読み・強度、そこからの展開ってちょっとレベルが違うっていうか、ブラジル代表の絶対的レギュラーってプレーが示している。あと、試合中に怒れるのって今、彼だけなんじゃないですかね?」
宮城「確かにダニーロも捨てがたいですね! 3バックも4バックも問題なくこなせる柔軟性があるので、彼のケガがなければ、(フアン・)クアドラードが一列前にいて、もっとフレッシュな状態で戦えていたでしょうね。何ならクアドラードが前半戦のベストになっていたかも(笑)」
山口「DFって、対人的な強さを求められがちっすけど、声掛けであったりする要素が求められると思うんですよね。ジジ(ジャンルイジ・ブッフォンの愛称)も大きな声をいつも出してたし、ダニーロも近いものがあると思う」
アスプロ「ここでちょっと質問がありますが、万一4位以内に入れなかった場合、デ・リフトは出て行くと思いますか?」
山口「本人は出ていきたくないと思う。でも財政的に出ていかざるを得ない気がしてます」
アスプロ「もしその場合、この2年間で(クリスティアン・)ロメロと(メリフ・)デミラルも放出したわけですから、クラブとしては大失態となりますね…」
――アスプロさんのゾッとする発言がありましたが、今回はここまでにしましょう(笑)。次回は「冬のメルカートで獲得するべき選手は?」と「シーズン後半戦のキープレイヤーは?」についてのトークをお届けいたします。
>>第一弾『ユベントスはなぜシーズン序盤に失速した? 今季の順位予想は?』へ