J-JOURNAL 7周年企画「実況者としての矜持」 北川義隆さん登場!
――そんなことはないと思いますよ(笑)。ご自身が目指した「モデル」のような実況者はいらっしゃったのでしょうか。
いないですね。オリジナルと言うほどカッコいいものではないですけど、プレーが切れたときとか、アップになったときにしか情報を入れることは出来ないので、そういうタイミングで入れていきたいな、とは思っています。
それが良いのか、悪いのか、観て下さる方々がどう判断するかは分かりませんので、まだまだ試行錯誤しながらやらせてもらっています。
――サッカーの実況以外にもさまざまな実況を担当されていますね。やはり、サッカーが一番好きなスポーツなのでしょうか?
実況を担当するスポーツに、それぞれ良い部分はあるように感じています。
僕がローマを好きになったこともありますけど、イタリアのサッカーってロマンチックに感じるんですよね。
細江(克弥/解説者、スポーツライター、編集者)さんともよくそんな話になるのですが、各クラブが自分たちの伝統を重んじながら、クラブの詩とかにも愛情が入っていますよね?
それがお爺さんから息子、そして孫に受け継がれている部分が好きですね。
もちろんファッションや家具、車も好きなので、イタリアに住んでいたときはサッカーもあるし、まるでおもちゃ箱のようでしたよ。
野球も好きですよ。若い頃は長嶋番(長嶋茂雄氏の番記者)でしたしね。
サッカーはそれとは違う楽しみですね。
――今、お話に出ました「長嶋茂雄さんの番記者を出来る」って野球好きでもなかなか経験できないと聞いています。どのような経緯で番記者になったのでしょうか。
ちょうど第二次長嶋政権の時期でしたね。新聞各社はそれこそエース級の記者が集まっていて、僕はと言えば入社1年目の突貫小僧でした。
それでも「監督の隣に行って覚えてもらおう」と意気込んでいましたし、最初は煙たがられていたように感じましたね。
でも、時が経つに連れ認知していただき、監督も僕を可愛がってくれました。
《中略》
長嶋監督は本当に面白い人で、過ごした日々は美しい思い出になっていますよ。
コメント
アンジェロさんと北川さんのイタリア語トークいつか見てみたい・・・笑