J-JOURNAL 7周年企画「実況者としての矜持」 北川義隆さん登場!
カルチョファンから、「好きな実況者」に挙げられることが多い北川義隆氏。
筋金入りのロマニスタながら豊富な知識、そして規格外の人脈を感じさせる実況は、ユベンティーニも絶大な安心感を抱いていることだろう。
J-JOURNAL7周年として北川氏をお招きし、「実況者としての矜持」を伺いました。
【北川義隆】
アナウンサー。
高校在学中にイタリアに短期留学し、ホームステイ先がローマの幹部経験のある方だったという経緯でロマニスタに。
文化放送にアナウンサーとして入社。入社1年目に読売ジャイアンツの監督に復帰した長嶋茂雄氏の「番記者」を務める。
1999年に文化放送を退社。イタリアに長期滞在中、多数の試合を実況。
イタリア滞在中「週刊サッカーダイジェスト」にコラムを執筆。
難関で知られる当時行われていた「FIFA公認の代理人」の資格試験をパスし、「日本サッカー協会認定選手エージェント」になるなど活動は多岐に渡る。
――北川さんがユベントスの試合を実況される際、“豆知識”を超えた情報量、現地のジャーナリストたちから得た情報などの取材力には毎回驚かされております。
いえいえ全然ですよ(笑)
――実際、「現地の新聞では」といった実況はよく耳にしますが、「現地の記者から聞くところによると」といった内容は北川さんのみだと思います。
どのような「気づき」、また「発見」があって、現在のスタイルに到ったのでしょうか。
「発見」という部分で言えば、たとえばDAZNの視聴者の皆さまは決して安くはない御視聴料を払って見てくださっているわけです。
夜中にLIVEで観戦される方は、会社に行く前、学校に行く前に起きて見られているわけですよね?
我々は仕事ですから起きていますけれども、視聴者の方々は好きなクラブのために、勝つか負けるかは別にして、試合のために目覚ましをセットして早く寝て、その時間に起きるわけですよね?
その労力を考えたときに「淡々と実況することが果たして正しいことのなのか」と思うわけですよ。
眠くなるじゃないですか。普通に考えて。
――おっしゃる通りですね…。
そう考えたときに、「なにか情報を入れなきゃいけない」と思って、毎回向き合っていますね。ましてや私はイタリアに住んでいた人間で、人脈を作っていたときは「いずれ活きるだろう」と思って動いていました。
それを活かさない手はないですし、「イタリアに住んでいたんでしょ?」と視聴者の方はなると思うんですよね。
なので、その人脈を活かして、視聴者の方々からいただく視聴料金の100円かもしれない、50円かもしれないですけど、「観た甲斐があったな」と思っていただけたのなら嬉しいですね。
まぁ、しょうもないことばっか言ってますけどね。
コメント
アンジェロさんと北川さんのイタリア語トークいつか見てみたい・・・笑