元ユベントスのリヒトシュタイナー「夢はサッカー選手になることだった」
「タイトルを獲ることがこのクラブのDNA」
ビアンコネーリの一員として時代を彩ったジョカトーレがまたひとり、スパイクを脱ぐ。
イタリアメディア『TUTTO JUVE』は21日、先日引退を表明したステファン・リヒトシュタイナーに独占インタビューを行った。
――現役引退の発表は青天の霹靂でした。誰も予想していなかったことですが、どのような経緯でこのような信じられない決断をするに至ったのですか?
「すでに数年前から僕の家族と話していて、徐々にこの考えが固まって行ったんだ。実は、僕はすでに昨季の時点で引退しようかどうか迷っていてね」
「それからもう1年間ドイツでプレーすることに決めて、そして完全にやめることに決めたんだ。だから、直ぐに決断したことではないんだよ」
「学校に通う僕の子どもたちのことをまず優先したかったんだ。そうなると、毎年住む街を変えるわけにはいかなくなってね」
――長年高いレベルのチームでプレーし、そしてスイス代表という栄誉あるユニフォームを纏って来たことからも、あなたは自身のキャリアに誇りを感じていると思います
引退した今となっては、サッカー界のどんなことが恋しくなると思いますか?
「ピッチでのプレーや色々とふざけ合ったドレッシングルーム、そして僕の長いキャリアの中で出会った友人たちが恋しくなるのは間違いないんじゃないかな」
「でも、頻繁にした移動や試合後に生じた論争みたいな状況が恋しくなることはまず無いと言い切れるよ(笑)僕の夢はサッカー選手になることだったんだ。だから、この目標を達成できたと言えるね」
――これからもサッカーに携わる仕事をしたいですか? あなたの将来のプロジェクトとは何ですか? どのようなことをしてみたいですか?
「僕は、あまりにもどっぷりとこの世界に漬かりすぎたせいで、この世界に身を置くことはかなり楽なんじゃないかって思っているよ。だけど、これから二つの選択肢について検討するつもりなんだ」
「まず1つ目は、クラブ幹部か指導者になるために必要なあらゆるライセンスを獲るってことだね。そして2つ目は、一般的な人生のためのプロジェクトについて考えてみるってことだよ」
――もっと先の将来に、あなたはまたイタリアで働いてみたいと思いますか?
「ちょっと待ってくれ。そんな先の将来についてはまだ分からないけど、とりあえず様子を見てみることにしよう。まずは、今言った二つの選択肢の内のどちらかをしてみないとね。それに、ちゃんとした決断をするまでには数ヶ月間は必要だよ」
――あなたは長年イタリアでプレーしてきたわけですから、もはやイタリア人化したと言っても過言ではないかもしれませんね。
「トリノでは、『スイス・エクスプレス』として7年間愛されました。ユベントスはあなたをどのように変えましたか?
「僕がユベントスに来た時には、クラブはタイトルからかけ離れた時期を過ごしていた時でね。だから、僕がラツィオで感じていた感覚と比べて異なるプレッシャーを感じる予感がしていたんだ」
「『ここでは勝たなきゃいけない』。それ以外に学べるようなことは何もなかったよ。ここでは、毎日そればっかり考えるんだ。そうしているうちに、世界で最も偉大なクラブの1つであるこのクラブにできる限り長くいることが僕の目標になった」
「ユーベは僕をかなり変えたよ。それに、責任感と言う意味ではおそらく人間としても変えたと思うんだ。人生における『最高な学校』だったよ」
コメント
凶暴真面目で大好きでしたわー
Tutto juve めっちゃ質問するやん笑
「偉大なカンピオーネたちが去って行っても彼らの強いメンタリティが残らなきゃいけないんだ」
本当にこれ。
そして願わくばその魂が下部組織の選手たちにも強く根付いてほしい。最近は入れ替わりが激しいからなかなか難しいけど。