元ユベントスのリヒトシュタイナー「夢はサッカー選手になることだった」
――サポーターの間で、おそらくあなた方選手たちの間でも繰り返されている質問ですが、なぜ歴史の中で、ユベントばかりタイトルを獲るのでしょうか? ユベントスとその他のクラブとの違いは何ですか?
「それは、タイトルを獲ることがこのクラブのDNAだからさ。ここユベントスでは、タイトルを勝ち獲らなきゃいけないし、そうし続けなければいけないんだ」
「それらのタイトルは、一度だってプレゼントされたわけじゃない。このユニフォームに袖を通した瞬間から1分さえも欠かさず、他の選手よりももっと走り、汗をかかなきゃいけないってことが頭で分かってなきゃいけないんだ」
「このクラブの一員ならば、誰もがそうすることを望んでいるんだよ。これが、プレッシャーを受けていたり疲れていたりする辛くて苦しい時に役立つ刺激や大きなエネルギー噴射となるんだ」
「それに、ドレッシングルームでも、いつでもサポートができるようクラブ幹部らが常に傍にいてくれる。ユーベの秘密は、そういったタイトルへの強い意欲なんだ。そしてそれは、ライバルの意欲よりももっと強いものなんだよ」
――おそらく、ドレッシングルームにいる『神聖なモンスター』たちにも依るのかもしれませんね。あなたがここに来た時にはアレックス・デル・ピエロがいましたし、カルロス・テベス、そして今はクリスティアーノ・ロナウドがいます。
勿論、ジジ・ブッフォンやレオ・ボヌッチやジョルジョ・キエッリーニも忘れてはいけませんね。
「そうだね。偉大なカンピオーネたちが去って行っても彼らの強いメンタリティが残らなきゃいけないんだ。ユベントスがほぼタイトルを独占しているって歴史は語っているけれど、ここにやって来た瞬間に他とは異なる空気が漂っていることに気付くはずさ」
「それに、最高の仕事をするためには必要なスタジアムやトレーニングセンターなどの施設も揃ってるからね」
――ユベントスとの愛に問題が全く生じなかったわけではありませんでしたね。たしか、あなたはインテルに行く可能性があったと記憶しています。でも結局、あなたはそうしませんでした。
あれから長い年月が経った今、どのようにしてビアンコネーリとよりを戻すことができたのか話してくれませんか?
「報道機関に『ユベントスを裏切ってインテルに行く』みたいなことを書かれたり、報道されたことに対してかなり批判を受けたけど、それらは全てデタラメだったんだ」
「それに、誰も僕の言い分を信じてくれなかったね。つまり、僕はビアンコネーリに残った。それが真実であり、事実なんだ。僕に言えることと言えば…。ダニ(・アウヴェス)が加入した時から、ビッグマッチでプレーすることはさらに難しくなるだろうなとは分かっていたんだよ」
「その時、イタリアの国外のクラブから2つのオファーを受け取っていてね。だけど、それらのオファーを断って7連覇するまでチームに残った、ってことくらいかな」
――あなたはアンドレア・ピルロのことをよくご存知ですね。ビアンコネーリのチームメートとして本当に多くのタイトルを獲りました。
あなたは、偉大なカンピオーネたちがいるこのグループを彼はすぐにコントロールすることができると思いますか?
「アンドレアにとってのアドバンテージが、その信頼性にあるのは間違いないと思っているよ。だって、彼ほど選手として知られ、どんなことができる人物だったかを知られている選手は世界でもあまりいないからね」
「彼はイタリアでもヨーロッパでも勝者だったし、1人の人間としては、とても好感が持てる落ち着いた人だったよ」
「僕としては、彼はきっと上手くやるだろうと思ってるし、それに疑いの余地は全くないね。このチームを巧く掌握することができるってことに賭けてもいいよ」
コメント
凶暴真面目で大好きでしたわー
Tutto juve めっちゃ質問するやん笑
「偉大なカンピオーネたちが去って行っても彼らの強いメンタリティが残らなきゃいけないんだ」
本当にこれ。
そして願わくばその魂が下部組織の選手たちにも強く根付いてほしい。最近は入れ替わりが激しいからなかなか難しいけど。