コラム:止まなかった雨
その後も終始怒りをみせ、主審を務めたジュネイト・チャキルに突っかかった。どの選手もあの鋭いタックルを喰らいたくないだろうし、そこには主審を含め、相手を萎縮させる要素も含まれているはずだ。チリ代表をも束ねるビダルは、そのことを十分に理解していたはずだ。
そしてあの試合と先日のレアル・マドリー戦はあまりにも似通っている点に注目して欲しい。あの決勝戦、サイドを崩されMFイヴァン・ラキティッチによる得点が生まれたのは4分であり、マドリー戦は3分である。
その後、カゼミーロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、イスコといったMFを中心にボールをキープされた。試合の主導権は誰の目にも明らかだったが、その苦境でもMFロドリゴ・ベンタンクールは若干20歳ながら、その才能を示した。
このウルグアイ代表MFがイエローカードを提示されたのは27分。ビダルより16分遅れたものの、0-3の惨敗劇のなかで微かな、今後のユベントスを見据えたとき、輝かしい未来を想像したユベンティーニも少なくないはずだ。
そして運もなかった。この試合、笛を吹くことが決まったクューネト・カキール主審に決まったとき、一抹の不安を覚えたユベンティーノも少なくないはずだ。11年の経験を持ち、ワールドカップの主審の1人でもあるトルコ人は、かねてよりマドリーとの「親交」があると噂されていた。
The Nationalしかし、どんな過去があれ主審に文句を言うのはナンセンスだ。たしかに見過ごされたファールはあったし、イエローカードには一定の基準を感じなかったのは少数派の意見ではない。間違えてはならないのは、審判によって負けたのではなく、マドリーには実力で負けた、ということだろう。
そして残念だったのはチームを指揮するアッレグリと、ユベントスの精神的支柱でもあるジャンルイジ・ブッフォンが日本時間12日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグへ向け、すでに“白旗”を掲げるような発言をしているのは見過ごせない。
それでも“王子”ことMFクラウディオ・マルキジオは、準決勝進出を諦めていない。少年の頃からユベントスと共に歩いてきた、イタリア代表MFは今年1月に32歳になった。もはや“冷遇されている”と言っても過言ではないマルキジオのコメントは、多くのユベンティーニを喜ばされた。
WGフェデリコ・ベルナルデスキも同様に「勝つときも負けるときも皆一緒だ。戦いつづけよう」と呟いた。たとえSNSでの発信だとしても公の場をもって、試合に出場しなかった選手が敗戦後に「言葉」でユベンティーニを鼓舞できるのは選手の鑑であり、ユベンティーノの鑑だろう。
コメント
気合やスピリットも重要ですが、結局このレベルの相手には技術で対抗出来ないと話にならないというのが正直な感想です
ピアニッチの勝負パス一発からゴールが決まったりするのでそこまで目立ってはいませんけど
今季のユーベはSPALやヴェネヴェント相手にもショートパスをつなぐことに苦労してるんですよねえ
ファンタジスタのパス一本で局面変えるのはイタリアサッカーの魅力ではあるんですけど、もうそんな時代じゃないというか
スペインの2強に対抗するならクオリティの高い選手を揃えてパスワークで渡り合えるチームを作る以外の解決策は無いと思います
本当にビダルはユベンティーノから愛されていたし、今でも愛されている。
個人的にも本当に好きだった。
記事にある通り闘える選手が中盤~前線にかけて欲しい。劣勢を跳ね返すには闘える選手が前線にいないと。
だからジャンやセルゼイは良いと思うし、ユベントスに合うのかなと。
とにかくベルナベウルでの2Leg。
勿論勝ち抜けを諦めてはいませんが、限りなくmisson impossibleに近い。
でも諦めずに闘って欲しい!
せめてベルナベウルで勝利を!
Forza Juventus!!