特集:「ピルロ・ユベントス」はなぜ失速した? その背景を徹底討論!
とはいえ、ピルロのビジョンを体現できるレジスタ(ゲームメイカー)がいなかったことも痛かったのではないでしょうか。
アスプロ「確かに、序盤から“レジスタもいなければ、メッザーラもいない(マッケニーだけ)”って言っていましたからね…。それはあると思います」
宮城「ピルロ自身が選手としてレジスタありきのサッカーをしてきたので、やっぱり、指揮しながら1番悩んだところじゃないですかね」
山口「現役時代で華々しい活躍をした監督って、どうしても似たような戦術になる傾向がありますが、必ずしもそれが実現できるわけじゃないですからね」
アスプロ「例えば、ピルロみたいな新人には、アルトゥールのような若手ではなく、中盤を指揮できるピアニッチが絶対に必要だったと思うんですよ」
山口「絶対必要でしたね。FK決まるところ久しく見てないし、ゴール前でFKを獲得しても『チャンスだ』とは思えなくなった」
アスプロ「経験も豊富ですし、ピルロのアイデアを体現できそうな選手は彼くらいしかいなかったと思います。なのに若返りを図ってしまったのは失策でしたね…」
色んな失敗が重なったシーズンとも言えますね。タイミングの問題もあると思いますが、結局はフロントの選択が悪かったのか…。
最後の質問になりますが、ピルロには続投してほしかったですか?
アスプロ「続投すべきだったと思います。でも、それには条件があって、ピルロの経験値の低さをカバーできるようなメンバーがいる場合のみ、となりますね」
山口「同じく続投派。ですが、続投するにしても、スタッフの体制を大きく変えないと結局、同じ道を進むことになったかもしれませんね」
宮城「自分は“Ni”ですね(SiとNoの間を表すイタリア語の表現)。クラブとしては、成績的にも経営的にも、もう1年ピルロに賭ける余裕はなかったはずなので。欲を言えば、もう一年観たい気持ちはありましたが…」
コメント
2節で変ないじり方したから…
あそこから歯車が…