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中央を締めるフィオレンティーナの3バックシステムを前に苦しむ

スタジアムが熱狂的なファンで埋まり、周囲が互いの背番号「7」に視線を集める中でキックオフを迎えたこの一戦は、いきなりユベントスをアクシデントが襲う。

4分、中盤でボール奪取に成功したWGドウグラス・コスタがドリブルを仕掛けた際にハムストリングを痛めピッチサイドに出る。

この快速ウインガーは一旦ピッチには戻ったもののプレー続行不可能となり、8分にWGフェデリコ・ベルナルデスキと交代。

この背番号「33」に早くも古巣対戦の機会が訪れる運びとなった。

序盤は互いに中盤でボールの奪い合いが続きファウルでプレーが止まることが多く、ゴール前まで迫る場面を作れない。

その中で迎えた15分、バックパスを受けたGKヴォイチェフ・シュチェスニーがロングフィードを蹴ろうとした際に前からプレスを仕掛けてきたFWフェデリコ・キエーザにあたる。

ただここはボールがクロスバーを越え、先制点献上という最悪のケースは免れる。

この1分後にも味方からのバックパスを受けたポーランド代表GKがFWフランク・リベリーに詰められるなど、ややユベンティーニを不安にさせるシーンが連続する。

フィオレンティーナは18分、右サイドからリベリーとキエーザの2トップが絡む形でフィニッシュまで持っていくものの、先制点には至らない。

ユベントスも直後に右サイドからクロスをあげると、このセカンドボールに対してCMFブレーズ・マテュイディが強烈なボレーシュートで合わせるも、GKバルトウォミェイ・ドロンゴフスキが難なくパンチングで弾き出す。

ピッチに灼熱の太陽が照りつける会場は気温が30℃を上回っている関係で、両チームともに25分に給水タイムをとり、試合は再開。

その後もユベントスはスペースのない中盤でボールを奪われたり、サイドに追いやられる場面が目立ち、一向に相手ゴール前まで運ぶ形を見出せない。

対してフィオレンティーナはさらにユベントスゴールに迫る場面を作り出す。

30分、左サイドからCMFガエターノ・カストロヴィッリがグラウンダーのクロスを入れるものの、これにリベリーは合わせることはできず、シュートは力なくゴールラインを割る。

また40分にはゴール右斜め45度の位置でパスを受けたリベリーが、ボックス内にクロスをあげる。

これに右サイドから飛び込んできたWBダウベルト・エンリケが頭で合わせるも、シュチェスニーのセーブに遭い、先制ゴールとはならない。

すると、ビアンコネーリは再び問題を抱える。

43分にDMFミラレム・ピアニッチがふくらはぎを痛めると、そのままMFロドリゴ・ベンタンクールとの交代。

マウリツィオ・サッリは今季初采配にして、前半ではやくも2枚目の交代カードを切るなど苦しいベンチワークに直面する。

フィオレンティーナの中央を締め、かつ球際の厳しい守備を攻略することのできなかったユベントスはその後、先制点は与えることなくハーフタイムに入った。