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コラム:CL史上4番目のチームを目指して

2019/02/27
Marca

 レアル・マドリーに加入した2009年から2018年までの9年間で奪ったゴール数をみると、1位がセビージャから27得点。2位がヘタフェからで23ゴール。

 そして3位となるのがアトレティコの22ゴールだ。驚異的ではあるが、トップではない。しかし、ここにアシスト数「8」を加算すると30得点に関与し、トップになる。

 まさに「アトレティコキラー」であり「お得意様」ということが如実に分かるデータだ。しかし、ユベントスの選手として迎えた初の対戦は不発に終わった。

 ボールが渡るたびに痛烈なブーイングを浴びせられ、結果として挑発行為をしてしまった。

 とはいえ、そのブーイングの内容は劣悪を極める。「クリスティアーノは終わった選手」などは可愛いものだ。

 「く○○れ」「○ね」「売春婦の息子」「強姦野郎」などメディアで記されるのはここが限界だろう。

 もっと酷いことを浴びせられただろうし、いくら百戦錬磨のバロンドーラーだとしても、度を超えたブーイングには正常なメンタルを保てなかった可能性が高い。

 だからこそ、ブーイングを浴びせつづけたアトレティコのファンに対し「俺は5回CLを制覇している」を意味する5本の指をみせたのではないだろうか。

 ミックスゾーンで質問を求められたクリスティアーノも、昨シーズンの終盤にみせた前途の表情だった。嫌悪感むき出しのそれである。

HotSports!

 だが、もう終わった話である。現地時間3月12日にアリアンツ・スタジアムで迎える2ndレグでアトレティコに最低でも2点差以上の得点差をつけて勝たなければならない。

 戦前の予想は大方ユベントス勝利に傾いていた。賛否両論あれど、イタリアの“ご意見番”であるアリゴ・サッキは「シメオネ政権史上最悪」と“珍しく”ビアンコネーロを応援していた。

 だが、ユベントス戦では“あの”アトレティコが復活していた。ハイプレスは飛ばし過ぎにも感じられたが90分トーンダウンすることなく、ユベントスを終始苦しめた。

 ビアンコネーロがCL優勝候補筆頭の存在、クリスティアーノの存在。「ここで勝てば波に乗れる」とアトレティコ陣営が考えたとしても不思議ではない。

 ユベントスは相手のミスにも助けられたが、ゴールを死守した。ターニングポイントとなったのは69分ではなかっただろうか。

 FWアルバロ・モラタのヘディングシュートだ。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により取り消されたが、このシーンがギリギリで保っていた集中の糸が切れてしまった印象が濃い。

 もし、このVARがなければ先制弾の“アシスト”となったDFレオナルド・ボヌッチの転倒があったかどうか。

 選手にとって「ファウルをとってもらえる」という印象が与えるものは、想像以上に大きいはずだ。踏ん張らなければならないときに踏ん張り切れなかった。

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category: コラム


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