コラム:約束されなかった場所
昨シーズンのことだ。
マッシミリアーノ・アッレグリは、マドリードでの試合後の記者会見でレッドカードを提示されたGKジャンルイジ・ブッフォンについて問われると次のように語った。
「ブッフォン? 彼が審判に何を言ったかは分からない。だが、レッドカードを出されるべきは(メディ)ベナティアだった。彼はPKを与えたのだからね」
「だが、そのプレーには出されなかった。おかしな判定だったよ」とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリー戦の準々決勝2ndレグ後に語っている。
昨シーズンは、DFレオナルド・ボヌッチがミランに移籍したものの、ベナティアがその穴を余りある活躍で埋めてみせた印象が濃い。
実際、2016/17シーズンは77得点27失点の勝ち点「91」だが、2017/18シーズンは86得点24失点の勝ち点「95」となっている。
このモロッコ代表DFは、2016年夏にバイエルン・ミュンヘンからユベントスに加わり、バックアッパーとしてチームに貢献してきた。
ボヌッチが去り、2017/18シーズン後におおくの出場機会が回ってきた。マドリードでの死闘は、ベナティアなくして語れないはずだ。
90Minその後、スクデット7連覇とコッパ・イタリア4連覇に貢献。おそらく今シーズンは「主力」として、期する思いで迎えたはずだ。
だが、今シーズン開幕前にその思いは打ち砕かれる。ミランの背番号「19」が、ユベントスの背番号「19」として、トリノに戻ってきた。
この移籍がベナティアの目論みを崩したのは、ほぼ間違いないだろう。
迎えた開幕戦、DFジョルジョ・キエッリーニの相方を務めるべく先発に名を連ねたのは、このモロッコ代表DFでもアンドレア・バルザーリでもなく、ボヌッチだったからだ。
心中は決して穏やかではいられなかったはずだ。結局、セリエA第4節サッスオーロ戦まで先発に選ばれることはなかった。
その後は第6節ボローニャ戦、CLグループステージ第2節ヤング・ボーイズ戦、第9節ジェノア戦、第11節カリアリ戦に先発フル出場。
第12節ミラン戦ではアウェイで2-0の完封勝利に貢献。この試合がベナティアにとってラストゲームになった。
その後、退団をほのめかすコメントを残し、騒然とさせた。だが「残留」を口にするも、出場の機会は与えられることなかった。
チャンスがなかったわけではない。あったが、負傷のため生かすことができずにベナティアはカタール行きを決めた。
コメント
ベナティアがムスリムなのは事実だろうけど、今までヨーロッパでずっとプレーしてきた訳で今更それが理由でカタール行きは無いでしょ。これは例えば長友が突然「日本人だから」という理由でJリーグのクラブへ行くようなものだから。後付けの理由に惑わされてはいけない。
理由はどうあれ選手の決めた道ですから
誰もが尊重し祝福するべきだと思いますね。
その移籍の背景になにがあるとか関係ない
家族、お金、プライド、色々あるでしょうけど
私たちができることは心から
活躍することを願うことだけです。
ボヌッチはやっぱり
弱体化して帰ってきた印象です(笑)
1年離れてたから
リハビリに1年かかるのかな。
ロナウドとの相性は良さそうですよね。
デ・リフトはどうなるのかしら
マンUやアーセナルからのオファー蹴ってカタール行ったんだぞ?どう考えても金でしょう
それにポジションってのは実力で取り返すものですよね
何故ボヌッチが悪者みたいな扱いになってるのかわからない
ボヌッチ抜きだとまともにビルドアップできないアッレグリを責めるべきでしょう
マンUが狙ってたってのは初耳ですけどアーセナルはローンでの獲得を希望しててユーベはローンではなく完全移籍での放出しか望まなかったから。
そして下の方も書いてましたがカタールを選んだのはベナティア自身がムスリムだから。その上ユーベも希望していた完全移籍での獲得希望だったのでベナティア、ユーベにとってもお互いにwin-winだったわけ。
決して金で移籍したわけじゃないんで勘違いしないでください。
ユーヴェでの現状は、ルガーニに次ぐ4番手っぽくなってたからね。昨シーズンの功績を見てもルガーニより明らかに上だろうし、年齢的にもまだまだいけるだろうし、移籍を決断したのは不思議ではないと思うな。
プレミア蹴ってまでカタールを選んだのはムスリムだからって話ね。
サウジやらも候補には入ってたとか。
移籍先がカタールなのが理解できませんが、移籍したい気持ちは良くわかります。
一般社会でも、職場で同じ事が起きたら転職したくなりますよそりゃ。
ベナティアは失望したのではないかなーと思ってる。
決別に近い形で出て行ったボヌッチの代わりに、新たな BBC の一角を担うという決意もあったはず。
ところがクラブはミランで燻っていたボヌッチを若手とトレードで獲得した。これはかなりショックだったはず。
もちろん、ボヌッチはカルダーラとベナティア以上の選手ではある。ただボヌッチにだけやり直すチャンスが与えられた、というのはすこし釈然としない。
なんにせよ、クラブは未来と引き換えに今年のために行動した。
そしてベナティアはルガーニやベルナルデスキほど忍耐強くはなかったということだと思う。
(クラブに対しても彼自身に対しても)
ベナティアのコラムは嬉しいですねぇ
今期の振る舞いしか見ていない者に限ってベナティアを批判的な目で見てますが作期のベナティアの奮闘ぶりを見てる者からみたらコンスタントに出場機会がないベナティアが移籍したがる理由もわかるはず
逆を言えばこれほど頼れるバックアッパーいなかったわけですけどね
ベナティアのためにもCL獲りましょう
スケジュールや体調的に色々大変になってくるのでKEANなんかはこれから使われてくると思うのだけど、それまで待てなかったのがね…
ベナティアが金を取らずに今季だけでも残ってくれればこんな悲惨な状況になってなかったのに…
ベナティアが優先したのが金だとか言われるのは意味がわからん。明らかにボヌッチが依怙贔屓されて出場機会が理不尽に少なかったのに。