コラム:訪れた別れのとき
2018/10/18
Dagospia
ビアンコネーロがスクデット奪還後の2012/13シーズン、3シーズンぶりにCLに挑戦し、のちに優勝するバイエルン・ミュンヘンに完膚なきまでに打ちのめされたのを思い返して欲しい。
そして、2016/17シーズンFINALでのレアル・マドリー戦も同様である。
では、2018/19シーズンを迎えている今日。現在のユベントスを完膚なきまでに打ちのめすほどの相手は、世界にどのくらいいるだろうか。
赤字だったユベントスが、今日の姿になるにはたしかにマロッタの力が必要不可欠だった。
だが、現在は世界を圧倒するための「脱皮」の真っ只中なのではないだろうか。その改革の中に「若返り」も含まれているはずだ。
そのためのマロッタ退任ならば、我々おおくのユベンティーニも納得できるはずだ。同時に、心からの感謝を述べなければならない。
ユベントスは現在カルチョを圧倒し、右肩上がりの成長をみせ「欧州奪還」を現実なものとしている。
マロッタが築いた礎の上になにを築くことができるのか。今シーズンはその最初の一歩となる。
アニェッリ会長は9540万ユーロの赤字を背負ったクラブに、総工費1億5500万ユーロを投じてスタジアム建設に踏み切ったことはすでに述べた。
そこから魔法のように黒字経営にしてみせたアンドレア会長の手腕を、常人が予測できるはずがない。
そして、父親ウンベルト似の慈愛に満ちながらも鋭い眼光で次の「脱皮」の機会を狙っているはずだ。
著者:J-Journal 編集部 山口 努
コメント
間違えていたらすみません。
ユヴェントス・スタジアムはアニェッリが会長に就任する前に起工していたと思うのですが、実質的にGOサインを出したのはアニェッリなのでしょうか?
ご拝読ありがとうございます!
厳密に申し上げますと、アニェッリ一家ですね。
「イタリア初」に強いこだわりがあったウンベルト、ジャンニの悲願とも云われております。
ですので、ユベントス・スタジアムのロビーには2人の名前が記されている、とのことです。
そうなのですね!
来月トリノに行くので見てきます!