コラム:流した涙を糧に
議論したところで着地点は「フェリックス・ブライチが悪い」「セルヒオ・ラモスが汚い」といった答えが関の山だろう。
しかし、バレンシア戦でクリスティアーノがレッドカードを提示されたことで、気付かされたものがあったのではないだろうか。
まず5度のバロンドールを獲得した男でも、サッカーを心から愛していることが理解できたはずだ。
元来ストイックでしられたジョカトーレだが、サッカーへの飽くなき情熱を33歳になった現在でも維持していることを感じとれたはずだ。
クリスティアーノがそれからロッカールームで2時間、涙にくれたことを報道するイタリアメディアもあった。
その報道の真偽はともかくとして、自身のCLキャリア初のレッドカードを提示され、バロンドーラーが悔し涙を流したのはたしかだ。
特筆すべきは、バロンドーラーを欠いたユベントスが数的不利にも関わらず難敵バレンシアを完璧に抑え込み、2-0の完勝を収めたことだろう。
昨シーズン、CL2連覇中の王者と互角以上に渡り合ったユベントスの姿がそこにはあった。
ifepicture.co.jp現在ラ・リーガでは15位と昨シーズンほどの躍進は遂げていないもののスペインの強豪撃破は、チームには大きな自信がつく勝利となったはずだ。
さて話をクリスティアーノに戻そう。現地時間27日、UEFAは1試合の出場停止処分を下した。
噂された3試合出場停止などの「重罰」は免れ、古巣マンチェスター・ユナイテッドへの出場は叶った格好だ。
バレンシア戦後からレッドカードに関して無言を貫いたが、直後のフロジノーネ戦ではゴール前にほぼ10人が張りつく相手から貴重な先制点をもたらした。
つづくボローニャ戦でも得点には至らなかったが、MFブレーズ・マテュイディへアシストを記録するなど「結果」を残しつづけている。
セリエA開幕戦から「3試合ノーゴール」が騒がれ、心配されたことなど、まさに“どこ吹く風”だろう。
その一方で、哀愁とも、後悔とも取れるコメントを残す者もいる。
現地時間25日、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は「クリスティアーノはつねにマドリディスタ(レアル・マドリーのファンの愛称)の心の中にいる」
「いつの日か彼はレアル・マドリーに戻ってくる。クリスティアーノはアルフレッド・ディ・ステファノの後継者だ」と、これ以上ない最大級の賛辞を贈った。
コメント
セリエ38試合
コッパ5試合
スーペルコッパ1試合
CL13試合
UEFAスーパーカップ1試合
言葉通りにすべてのコンペに勝つチームが出来つつある。
アニェッリは今のチームにすら満足していないのが志高すぎる。
今季トレブルで来季クインタプルだといいなあ。