特集:今シーズン、国内のみの戦いを強いられたユベントス… 2024年の展望は?
――分岐点となった試合はどの試合だと思いますか?
リョウスケ「第5節のサッスオーロ戦ですかね。あそこで無敗が途切れてしまったものの、負けたことで気が引き締まったんじゃないかと」
「その後の試合からはウノゼロでの勝利が多かったですが、苦しい試合でも最後はしっかり得点して勝ち点を積み重ねられている印象です」
アスプロ「分岐点となった試合はサッスオーロ戦ですね。あの試合までは攻撃面で何か変化を求めていたような感じがしました」
「ですが、あの敗北をきっかけに今まで通りの守備を重視したやり方に戻し、ソリッドなチームになった気がします」
「たとえば、開幕戦のウディネーゼ戦にはワクワクさせられましたが、後半に失点するリスクを負ったのも事実」
「個人的にはあの試合の前半が今シーズンのベストマッチですが、アッレグリがあの試合の内容を好まなかった理由は分からなくはないです」
――確かにサッスオーロ戦で派手にやられて以来、かなり失点が少ないところみると分かりやすい分岐点ですね
山口「確かにサッスオーロ戦の敗戦から、守備に重点を置いた気がしますよね」
「試合のテンポを作れるジョカトーレがいないので、重心を低くしてショートカウンターを基本の戦術ベースにしたようにみえます」
「あと、なにかしらのミーティングがあったんじゃないかな、と」
デミチェリス「第9節のミラン戦もターニングポイントのひとつだったかなと思います」
「ミラン相手に(FWドゥシャン・)ヴラホヴィッチ&(FWフェデリコ・)キエーザではなく(FWモイーズ・)キーン&(FWアルカディウシュ・)ミリク)で挑んだこと」
「そして、(DFダニエレ・)ルガーニも頼れる選手であることを示すことができていました」
「得点者が(MFマヌエル・)ロカテッリだったこともメモリアルですし、(DFディーン・)ハイセンをピッチに立たせてあげられたことは今後彼にとって良い経験になるはずです」
山口「ミランに勝ったのって、わりと久しぶりですよね?」
アスプロ「ミランに勝利したのは2021年1月6日、ミラン1-3ユベントス以来、2年ぶりでしたね」
山口「けっこうですね(笑)」
アスプロ「はい(笑)。山口さんの『サッスオーロ戦のミーティング』といえば、2015/16シーズンに(FWニコラ・)サンソーネに決められて、敗れたあの敗戦を思い出します…」
リョウスケ「あのシーズンもたしかにサッスオーロ戦が明確な分岐点でしたね(笑)。苦い思い出です」
宮城「僕は、第8節のトリノデルビーですね。デルビーに勝って、その勢いで次節のミラン戦にも競り勝てたことでチームに自信がついた気がします」