コラム:取り戻しつつあるユベントスのアイデンティティ
2022/02/04
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ローンに出されるジョカトーレは、通常「経験を積むため」の武者修行である場合が多い。
年齢を重ねると「監督にとって扱いづらい選手」とされるか、「“半”戦力外」。悪くいえば「買い手がつかない選手」なのが実情だろう。
昨年5月14日のことだ。
ビアンコネーリは2020/21シーズンの佳境にあり、順位は5位。来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)への出場に「黄色信号」が灯っていた。
そのことについてマイクを向けられたイタリア人ジョカトーレは、“古巣”について以下のように評価した。
「今シーズンのユベントスのレベルは高いはずだよ。たしかに現在5位にいるようなチームではないね」
「不振の理由? 外部からは根本的な理由は分からないけど、『あらゆる面で戦いたい』という気持ちが欠けているような気がする」
「元チームメイトには申し訳ないけどね」と遠慮しながらも、率直な意見を述べた。
コメントの主はこのシーズン、リヨンにローン移籍していたSBマッティア・デ・シリオである。
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