【今節は無料公開! JJパジェッレ】セリエA第20節 ユベントス対ナポリ
MOM:キエーザ(81分までプレー) 【7】
スタートから血気盛んなプレーで奮闘。54分にはボックス手前でセカンドボールを拾うと、巧みなコントロールから左足で同点弾をねじ込んだ。スペースを使って貪欲にゴールを狙う姿勢は、まるで野に放たれ獲物を捕らえる「トラ」のよう。果たして2022年は冬休み返上でトレーニングに励んだ彼の年になるだろうか。例えキエーザの生まれ年が「ウシ」だとしても…。
シュチェスニー 【6.5】
ナポリが放った最初の枠内シュートで失点。A・サンドロの股を抜けたメルテンスのシュートは、数センチの差で抑えられなかった。伸ばした右手を掠めた上に、デ・リフトが後方でカバーに入っていただけに、悔しさは残っただろう。とはいえ、その後の枠内シュートはしっかりと抑え、勝ち点獲得に貢献している。
クアドラード 【6】
カピターノの腕章を巻いて出場。しかしピッチではいつもより「内気」で、前半は見せ場どころかミスでピンチを招くシーンすらあった。それでも後半は攻めの姿勢でチャンスに繋がるパスを連発。54分には、右のスペースへと走り出したマッケニーへ自陣から約30mのスルーパスを通してゴールのきっかけを作った。
デ・リフト 【6.5】
失点時のメルテンスのシュートは、シュチェスニーがわずかにボールに触れたことでクリアできなかった。ただ、守護神の後方をカバーすべきシーンだったのかは疑問が残る。それでも機動力に優れたナポリFW陣を1点に抑えたことは評価に値する。自信を持って最終ラインを押し上げたリーダーシップを過小評価してはいけない。
ルガーニ 【6.5】
ボヌッチが左足を負傷し、キエッリーニがコロナ陽性と2人の重鎮が戦線離脱。ところが周囲の不安を他所に、彼がベテランの不在をしっかりと埋めた。ナポリ攻撃陣とのマッチアップやクロスボールは落ち着いて対応。攻撃時のビルドアップも難なくこなした。先輩たちが隣にいないルガーニはまるで別人。責任感が、よりダニエレを強くするのかもしれない。
A・サンドロ (75分までプレー)【4.5】
ピンチを凌ぐシュートブロックはあったものの、試合を通して見ると物足りなさは否めない。失点時にはポリターノに裏を取られて右往左往し、さらにメルテンスのシュートは股を抜けていった。トリノはいま、冬の「SALDI(SALEの意)」期間に突入しているが、守備の綻びから生まれる失点の確率が“割り引かれる”ことはなかった。