コラム:ユベントスの背番号「10」の重み
2021/12/17
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ビアンコネーリの背番号「10」は、ティフォージが考えているよりも、ずっと重いものなのだろう。
現在、「ナンバー10」を任されているFWパウロ・ディバラは現地時間15日、幼いメンバー会員たちと触れ合った。
そこで「背番号『10』のシャツは、どれくらい重いのか」という質問が幼いメンバー会員から寄せられている。
ディバラは「10番はかなり重いよ。つねにこれまで以上の力を出さなくてはいけない番号だからね」
「ユベントスの10番がなにを象徴しているかは、誰もがよく理解していることなんだ」
「これまで背負ってきた彼らは、誰もがアイドルであり、フェノーメノ(怪物級の選手の意)だった」
「バロンドールを受賞したり、重要なタイトルを受賞してきたプレイヤーばかりだったからね」
「それまで『21』という、このクラブで重要な番号を背負っていたけど、クラブからこの『10』を背負うよう頼まれたときは、僕にとってこれまでにない名誉なことだった」
「信じられなかったし、当然、10番を背負うかどうかかなり考えたよ。だけど、断ることなんてできないことだった」
「すごく嬉しかったし、この栄誉に恥じないよう頑張っていくつもりだよ」と少年少女たちに答えている。
ユベントスの「背番号10」、つねにその時代を代表するジョカトーレが背負い、彼らは、記憶と記録に残るプレーを披露してくれたのは周知のとおりだろう。
ミシェル・プラティニ以前を知らない筆者だが、TOYOTA CUPで決めた「幻のゴール」はおぼろげながら記憶に残っている。
その後のロベルト・バッジョは、華麗で圧倒的な存在感から「イタリアの至宝」とも称された。