コラム:ユベントスが今シーズン戻るべき場所
ゾーンプレスを編み出し、ミランの黄金期を築いたアリゴ・サッキは先日、気味が悪いほどイタリアの盟主を称賛した。
「ユベントスは近年、最高レベルのサッカーを世界に示している。我々イタリアサッカー界は彼らに感謝しなければならない」
「もし欧州の舞台に彼らがいなかったら、我々イタリアサッカー界はその舞台で何ができた? 何もできなかったはずだよ」と褒めちぎった。
昨シーズン、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)においてユベントスとローマは揃ってベスト8に進出した。
残念ではあるが、イタリアにとって実に11年ぶりの快挙だったようだ。サッキはそのことに「我々が『スタイル』というものを身につけるまで、改善するのはむずかしいものになるだろう」
「カルチョはいつも、闘争心と戦術によって勝利することができてしまう。しかし、スタイルこそがチームのクオリティを高めるものなんだ」
「ティフォージはそのスタイルを要求しようともしない。新聞、テレビといったメディアも同様にね。すべてのコメントは、結果のみを称賛する」
「非常に残念だ。だが、ラ・リーガはどうだ? 大きく成長を果たしているね。彼らはフットボールを『美しいもの』としてみている」
Marca「ファンはもちろん、すべてのメディアも勝利したとしても批判する。スペインではテクニックこそが大原則なものとして扱われている」
「彼らはそれに気づいたんだ。それから、チームとしてのクオリティを飛躍的に挙げているね」と持論を展開している。
賛否両論はあるものの、近年のCL王者をみるとサッキの語るコメントは如実に物語っている。
昨シーズンからさかのぼること2013/14シーズンまで、王者はレアル・マドリーとバルセロナのみとなっている。
ユベントスは昨シーズンのCL準々決勝マドリー戦の1stレグ。ホームで2連覇中の世界王者を迎え、0-3の敗戦を喫した。
誰もがうなだれ、絶望感に打ちひしがれたのを昨日のことのように覚えているユベンティーニも少なくないはずだ。
だがマッシミリアーノ・アッレグリをはじめ、戦った誰もが諦めてはいなかった。指揮官は自身のTwitterに「勇気を持ってマドリードに向かおう」
「フットボールの歴史は思いもよらない成功に溢れている!」と投稿。
ビアンコネーロ史上屈指の名監督として名を残すであろうこのイタリア人は、王者をあと一歩のところまで苦しめた。
マドリーはDFセルヒオ・ラモスを欠いたが、ユベントスは攻撃の生命線であるFWパウロ・ディバラを1stレグのレッドカードにより欠いていた。
コメント
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Fino alla fine, forza juve!!