コラム:去りゆく男たちーーそして新時代へ
2018/07/07
alfredopedulla.com
これまで20数年のユベントスを築き、支えてきたデル・ピエロ、ブッフォンはもういない。
月日の流れには逆らえない。メルカートもこれまでの「古き良き時代」を懐かしむ状況にある。
潮流は、実力とは別の「要素」が求められる時代となった。どのサッカーの試合も「興行」であり、ファンを喜ばせなければならない。これはプロスポーツの責務でもある。
そして、昨今のメルカートは実力も去ることながら、ネームバリューも加味される時代になった。
たしかにC・ロナウドの移籍話は、ユベントスのアイデンティティを無視しているかもしれない。納得いかないユベンティーニの気持ちも理解できる。たしかに、ポリシーに反するかもしれない。
それでもユベントス首脳陣は、今年33歳になったベテランFW獲得に踏み切ったのは、その価値を見出したからに他ならない。
そして、その価値はベテランの域に入ったとはいえC・ロナウドには“まだ”あると信じたい。
さて、余談ながら今日は7月7日である。七夕の起源は諸説あるものの、我々日本人は願いごとを短冊に記す。幼少期に誰もが書いた記憶があるのではないだろうか。
ではユベンティーニは短冊に何を書くのだろうか。「C・ロナウド獲得」か、それとも悲願の「CL制覇」か。
後者が叶えば、ユベントスのために働き、ビアンコネーロの誇りを汚さず、復活に尽力した先人たちにとって、最高の餞(はなむけ)になるのではないだろうか。
著者:J-Journal 編集部 山口 努
コメント
CR7の能力は否定できない中で、それでも獲得を否定するのは、それだけユベントスというチームに愛情があるからなんだと思います。
ただ、一度地に落ちかけたチームを引き上げてくれたのは今の首脳陣であり、今のチームメート、そして去っていった選手たち。
彼らが望んで止まないビッグイヤーというものにたどりつくためのピースになるのであれば、歓迎してあげたいです。
そして、何よりユベントスとCR7が並列で語られることだけでも、実力だけでなく、ネームバリューとしてトップクラスに戻った証です。
今後、宝石のような選手達がCR7が選んだチームとして、憧れてくれるかもしれません。
そういう、未来まで見据えた一手としての獲得であれば、あとは最大限の期待をしたいですね。
ロナウドが来ても活躍できない可能性だってありますが、獲得に挑戦するだけの価値を持った、冒険するだけの価値を持った超スーパースター。
彼の試合や練習に臨む時のメンタリティーを知れるだけでもCLで勝つ為の助けになりそう。
>ユベントスのアイデンティティ
2007-08○, 2013-14○, 2015-16○, 2016-17○, 2017-18○ CR7(1985-)
1972-73●, 1982-83●, 1984-85○, 1995-96○, 1996-97●, 1997-98●, 2002-03●, 2014-15●, 2016-17● Juventus(1897-)
フロントはそれを無視はしていないと思う。
CR7の十数年がユーベの百二十年より上という現実を謙虚に受け止めている。
スポーツ上ではCR7がきてもイグアインやディバラの実力を引き出しきれないのと同じ問題から
チームが勝てないまま終わるということはあるかもしれないが
ビジネス上での影響力からユーベは確実にクラブとして強くなる。
だからフロントは勝つためにするべきことを必死にしている。
勝利が目的で他は手段。アニェッリがそのことをよくわかってることに感動している。
今まさにユーベらしくない動きをしようとしていますが、ユーベに足りてなかった動きでもあるのかもしれませんね。
新スタジアム、新ロゴ、そしてCR7。革新する時が来たのかもしれません。
ここから破談になったらいつもの堅実なユベントスに戻るでしょうけど(笑)
CR7「新しい時代を作りに来たよ!後は任せな。」