コラム:届かなかった想い
マッシミリアーノ・アッレグリは冷静だった。記者から「試合中、DFセルヒオ・ラモスと何を話したのか」と問われると「彼が『あれは明らかなPKだ』と言ったので、グレーだとは思ったが『そうだね』と答えた」
「でも、1stレグの92分30秒…いや92分50秒で(ファン)クアドラードもPKを貰えたはずだ」と語るものの、2枚の交代カードを残しての敗戦に「自身のミス」と認め、激戦を後悔している。
現在でもユベンティーノに愛されるジネディーヌ・ジダン監督は、「1stレグは3対0と圧勝したが、今夜はまったく逆の展開になりそうだったね」とユベントスの追い上げに舌を巻く。
記者から「ルーカス・バスケスのPKは妥当だったか?」と問われると「そうだね。明らかなPKだと“聞いている”」と煙に巻く。
「逆に聞くがPKだったと思うかい? 私は見てなかった」とイタリア人記者に質問。「僕にはPKのように見えました」と答えると、すかさず「それで良いのでは? 試合は終わっているのだから」と、記者の笑いを誘ってみせた。
いまだ「ユベントスには借りがある」と公言し、かねてより「あそこで男になった」と語るフランス人指揮官は、ユベンティーノを思いやったコメントを残している。
Sky Sportsこれまで激動の4月をふり返った。マドリー戦はこれまで“アッレグリユーベ”が喫してきた、CLでの敗戦とは別の側面をもっているのではないだろうか。「審判によって敗れた」といった安易な発想ではなく、「交代の遅さ」といった責任転嫁でもない気がする。
マドリー相手に、欧州列強と相対したとき、つまらないミスをしているようでは欧州の覇権を争うチームには至らないのではないだろうか。たとえば1stレグでの2失点目は、致し方のないものだったか。
遡れば、トッテナム・ホットスパー戦1stレグでの1失点目も同様である。ふたたび王者になるには、稚拙(ちせつ)なミスを許してはならない。ユベントスはかつて同大会において、3年連続でファイナリストになった歴史を忘れてはならない。
CL終了後、ユベントスはセリエA第32節でサンプドリアに3-0で快勝するものの、第33節クロトーネに1-1と引き分ける。第34節、今シーズンのスクデットが懸かった2位ナポリとの天王山では終了間際の90分に痛恨の一撃を見舞われ、0-1で敗戦。
コメント
もう国内タイトルだけでは誰も満足しないでしょう
CL取らないと満足できなくなってる
Fino Alla Fine
ジジ達とはこれでお別れだろうけど最後の最後まで戦おう
まだお別れじゃないですよ。
彼はきっとこれからもユーベで働き続けるでしょう。
過去7年の優勝チームを見返すとユヴェントスの名前しか記されていない。
こんなに素晴らしいことはない。