最下位相手に手を焼くもディバラのトリプレッタで辛勝
わすかな希望をもってCLレアル・マドリー戦へ
セリエA第31節ベネヴェント戦がスタディオ・チーロ・ヴィゴリートで行われ、アウェイに乗り込んだユベントスが4-2の乱打戦を制した。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、レアル・マドリー戦の0-3の敗戦を払拭したいユベントスは最下位相手に確実に勝利し、日本時間12日に開催される2ndレグに向け、弾みをつけたい一戦。
そのことをよく理解しているマッシミリアーノ・アッレグリはFWゴンサロ・イグアインを温存し、CLでレッドカードを提示されたFWパウロ・ディバラを0トップに配置する。そして4試合ぶりにFWマリオ・マンジュキッチを先発させる。
ベネヴェントのティフォージたちは、最下位のチームとは思えないほどの盛り上がりをみせる。百戦錬磨のユベントスは、重圧に気圧されることなく優位に試合は進める。マンジュキッチの高さを生かした攻撃を再三くり返すが得点には至らない。
しかし9分、一瞬の隙を突かれカウンターを見舞われるが、この試合GKジャンルイジ・ブッフォンに代わり、ユベントスのゴールマウスを守るヴォイチェフ・シュチェスニーが素早く飛び出し、事なきを得る。
押し気味に試合を進めるユベントスは16分、SBアレックス・サンドロのサイドチェンジに、クラドラード、そしてディバラに繋がる。するとビアンコネーロの「宝石」が、GKが一歩も動くことができないほどの美しい弧を描くシュートを逆サイドネットに決め、先制に成功する。
その後も果敢に攻め込むがホームのベネヴェントも意地をみせ、得点には至らない。しかし24分、ユベントスはバイタルエリアを空けてしまいシュートを放たれる。この危機にシュチェスニーが一度はストップするも、粘られて同点に追いつかれてしまう。
CBジョルジョ・キエッリーニ、CBアンドレア・バルザーリが欠場した試合で結果を残したいCBダニエレ・ルガーニだったが、大先輩の2人に比べると、ポジショニングと反応の遅さが目につく失点。
この同点弾で攻勢を強めたベネヴェントは34分、DFラインが高くなったところをWGファン・クアドラードが巧みに抜け出す。しかしこの絶好機を逸してしまう。最下位相手にらしくない展開がつづくが、流れを変えたのはチームの「生き字引」だった。
前半終了間際の44分、MFクラウディオ・マルキージオのタッチダウンパスにMFミラレム・ピアニッチが抜け出し、PA内でファールを見舞われる。明らかなキッキングにも思えたが、笛がなることはなく試合は続行。
だが、ユベントスの選手たちの猛抗議が実ったのか、VAR(ビデオアシスタントレフリー)によりPKの判定が下され、この好機にディバラがきっちり決め、勝ち越しに成功し前半を終える。
コメント
様々な意見があって、とても勉強になります。
どれが正解なんてないし、どれが間違ってるとも思いません。
クラブは選手のリハビリ機関じゃないというのもそのとおりなのかもしれません。しかし、使う事によって維持出来る力もあるのも事実です。クラブも売り上げを上げなきゃ行けない企業であるのもまたしかり。
その一方で、選手生命にかかる大怪我を、した選手に契約更新してあげるクラブがいるのも事実。
今はマルキージオに関しては本人が、もう少し頑張らないと行けないのは分かってます。
そこに期待してますから。
出来ると。
ピアニッチが外せない選手だからこそ、ベンタンクールをなかなか使えなかった部分もある程度あると思いますが、もう少し積極的に使って成長を促せるといいですね。
ただベンタンクールが、成長してプレーの質が上がって幅も広がれば、さらにマルキージオを使うという方向からは遠ざかると思います。
まぁ。ベンタンクールも、育てる気があるのかないのかわからないほどベンチですよね。もっと出していいと思います。ピャニッチ不在のツケを結局は、大舞台のレアルで払うことになったのですから。
試合にコンスタントにだしてあげなきゃ、そもそもの議論さえ無意味ですよ。
試合でしかつかめない感覚や、空気感がある訳なので。
クラブは選手のリハビリ機関じゃないんだからさ、、
降格圏内のクラブ相手にも厳しいのにもかかわらず、生え抜きだからとかなしに、そんなに忖度できるのですかね。同じ中盤のポジションに他にある程度信用できる三人の主力選手がいる以上、その控えにあたる三人の内の一人であるところの選手の出場試合数はこんなものではないのかと(リーグ戦では、マルキージオ先発6の12試合、ベンタンクール先発5の15試合、ストゥラーロ先発5の9試合)。日程的にもタイトルの関わる試合が続いている以上、なかなか彼の調整のために出場させるタイミングがないですし。まあ、この前のSPAL戦は、引きこもっている相手に対してパス回し部分での持ち味を活かして貢献したかもしれませんし、出場させても良かっただろうとは思いますが。
ところで、「無意味」といったのは何故コンスタントに使われていないのかその理由を過程的に見なければいけないということです。以前の信頼のされ方や起用法を斟酌しつつ考えれば、アッレグリ監督も元の状態に戻る見込みがあれば我慢してそうしたかもしれないが、守備で身体がついていかないのは度重なる負傷から生じた問題であって主力としてはポジション柄的にも高いレベルに戻るのは(復帰後の12節ベネヴェント戦、14節クロトーネ戦などの)試合と、そしてトレーニングでの状態を分析して最早厳しいという判断が下されている、という推測を立てることは難しくないと思います。
今の中途半端さを脱して完全に技巧派に転向するなどすればもう一度居場所を作れる可能性はあるかもしれませんが、ユーべがさらに先のレベルに行くことを考えれば(ピャニッチやケディラでもトップクラスとは言い難いところがある以上)、ある意味で「ただ巧いだけ」の今の彼に拘る必要があるようには思えません。2014/15シーズンのころは、将来はマルキージオがアンカーのレギュラーかつキャプテンとして確固たる地位を築いてチームを引っ張っているものと思っていたんですがね。。
マルキージオの守備面での粗(特に少しでも良い態勢でボールを持たれると簡単に振り切られてしまうところ)は、この試合だけではなく、一見調子の良いようにみえた今季の開幕戦からずっと顕在化していた問題だったんですよ。もっといえば昨季2016/17の怪我からの復帰後から、あるいは2015/16シーズンの段階でも既に振り切られてのアフターでのファールが目立っていました(今はそのファールが出来ないくらいに置いてけぼりになることが下位チーム相手でも多い)。たしかにパス回しでの貢献はあるのですが、現状CLや対上位戦のような強度のある試合で使うには怖すぎます。
外的要因から特別扱いされている選手だからあまりファンは指摘してきませんでしたが、以前からアッレグリ監督はそのことに気付いているではないのかと。アッレグリ監督の就任初年度、中盤に多くの優れた選手が揃っていた中で最も信頼されていたのがマルキージオであってほとんど絶対的な存在だった、という事実を無視して今現在マルキージオの置かれている状況を語るのは無意味かと思います。
同意です。
ケガあけのクアドラードもチャンスをもらい結果を出していますし、マルキージオと出場機会がさほど変わらないベンタンクールも、まだ未完成な部分があるとは言え先日もまずまずの仕事をしたと思います。結構ボールを奪うシーンも目立っていました。
今のマルキージオは、出場機会か少なくて試合感がないと言った問題ではなく、個人的なレベルの問題があるように思います。
感情的な問題を抱えていたボヌッチもアッレグリはしっかり使っていましたし、ポジションも選手層も違うとは言え技術的は判断をしてのことと容易に想像でます。
わたしも大好きな選手ですが、チームの“王子”であっても、バイアスをかけずに判断したいと思います。
私もこの方と同意見ですね。
冷遇というがむしろ就任からの二年は酷使といっていいほど使っていた。
アッレグリのプロ意識を考慮すると今のマルキジオのコンディションがプロビンチア相手でも出場機会がなくなるほど酷いものと解釈するほうが自然でしょう。
使ってあげなければ選手はモチベを維持できないという意見も私は納得できません。
マルキジオのユベントスへの忠誠心はいついかなる時でもユベントスの為にベストを尽くすものであります。
久しぶりの試合で、マルキージオを酷評するのならその前にアレッグリの使い方にも問題あるのでは??もう少し定期的に使って上げなきゃ。ピヤニッチと一緒に出たのっていつが最後だったのか、、色々あるけど、こんなもんじゃないよ。マルキージオは。
まぁ、アレッグリ次第なので。来季は違うユニ着てる可能性大なのが不安でたまらないけど。
マルキージオの守備が最下位相手にすら通用してないなのは流石に・・・
これでは序列が低いのも納得