コラム:認知される存在への道のり
ジョルジオ氏は「ユベントスは今、充実した時代を築いている自負がありますので、その時代を共に戦ってくれているCygamesさんとは今後も長くお付き合いしていけたら、と思っています」と見通しを語った。
さらに伝統のエンブレムから13年ぶりに、まったく別物となる「ロゴ」に変更したことについても言及。そのことについては「とにかくこだわったのはシンプルであること」だったという。
また「良い意味でサッカー界の常識から外れようと思いました」と衝撃の発言し「皆さんに伝えたいことは、『ユベントスというクラブはある意味普通じゃないんだ』ということ」
「そして『サッカークラブ以上の存在になりたい』というメッセージがロゴに込められています」と意気込みを語る。では、なぜ伝統を捨ててまでシンプルなロゴにしたのか。
「シンプルなロゴにすることによってユベントスを知らない方でも、『ロゴが入っているバッグを持ちたい』『ロゴが入っているシャツを着たい』というグッズ展開にも役立つと期待を込めてシンプルなロゴにしました」
シンプルなロゴであるがゆえのグッズ展開。そう、ニューヨーク・ヤンキースのようなファッションアイコンをイタリア王者は目指している。たしかにどのサッカーチームも手を伸ばしていないブランディングである。
Ukrinform2010年に122億円もの赤字だったクラブは昨年81億円の黒字を叩き出した。しかし、ジョルジオ氏は「昨シーズンの売上は760億円以上です。しかし大切なのは売上より利益です」とユベントスらしいリアリストなコメントを残した。
これまで長々と番組内容を書き記したが、コアなユベンティーノならば、鼻で笑うほどの知識ではある。しかし、番組を見て、またはユベントスのサッカーを見てティフォージになった、新たなユベンティーノにとっては“誇り”の一部であることはベテランのティフォージたちは忘れてはいけない事柄だろう。
ユベントスの“現在地”を上げるには勝利しかない。国内での勝利ではなく、欧州での、CLでの勝利に他ならない。全盛期のロナウジーニョ以上の才能が現在のユベントスにいるかと聞かれれば、いない。
しかし、バルセロナの歴史とユベントスの歴史を比べた場合、遜色あるだろうか。欧州制覇も世界一にも輝いた。そののち、セリエBにも降格させられた。そして暗黒期があり、現在の黄金期がある。
「世界に冠たるユベントス」になるには今シーズンこそCL制覇を成し遂げることではないだろうか。「良い試合をした」「ファイナリストになった」では歴史に名を残せないのは周知の事実である。
CLベスト16トットナム・ホットスパー戦1stレグは日本時間14日4:45、アリアンツ・スタジアムにてキックオフを迎える。「Road 0f KYIV」への厳しい戦いが始まろうとしている。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
地上波でユヴェントスを取り上げてくれて良かったです、大抵バルセロナですからね。
どうやって復活したかを分かりやすく説明してくれました
フットブレインに感謝