コラム:認知される存在への道のり
ユベントスの改革は止まらない。スタジアムの近くにホテルやショッピングモールを併設した「Jヴィレッジ」と呼ばれる施設を現在建設中と明かしている。すでにスタジアムに足を運ばれているティフォージならば、理解できるだろう。
本社は今シーズンからすでに「Jヴィレッジ」内で稼働しており、トップチームの練習場も建設予定だと明かす。では、なぜスタジアムを中心に施設を増やすのかを問われるとジョルジオ氏は「スタジアムに足をはこんでくれるサポーターは非常に大切です」と話す。
そしてスポンサーの話になると、「これまでほとんどが国内企業だけのものだった」と前置きしながらも現在は世界に視野を向けていることを明かす。きっかけは2014/15シーズンのCL FINALだと話す。
そこでアジアのマーケットに目を向けたという。
植民地時代のように金をむしり取るのではなく、お互いの価値を保ち、相乗効果を期待できる企業を探す。そのことを証明するかのように、クラブ創設120年の歴史の中で初となる背中にロゴを入れるスポンサーと契約を結ぶ。
「Cygames」である。ゲームの企画・開発・運営事業を行うメイド・イン・ジャパンの企業なのはよく知られている。2017年7月にユベントスと契約を結び、今シーズンから背番号の下に「Cygames」が入っている。
ジョルジオ氏はそのことを「イタリアサッカー界にとっても衝撃であり、ユベントスにとっても大変意義のある契約」と胸を張る。背中にスポンサーロゴを入れなかった理由を問われると次のように話す。
「セリエAのルールで背中にスポンサーを入れてよくなったのは数年前から」と前置きし、「120年の歴史を持つユベントスですからユニフォームは本当に大切なものです」
「どの企業でも良いというわけではなかった。様々な企業を選択していく中でCygamesさんと出会えた。ユベントスのユニフォームは崇高なものなので、何でも良いという訳ではなかった」
「企業ロゴの色やデザイン性が似ている、など、そのような事も考慮に入れるとCygamesさんはピッタリ合ったと思っています」と明かす。Cygames社のコーポレートカラーの白と黒、そしてユベントスもビアンコネーロであり、合点がいく話である。
両者ともにグローバルな展開を望んでおり、企業理念が一致したとも話す。ジョルジオ氏は「ユベントスの背中に初めて入る訳ですから、ダサいものは付けられません」とバッサリ。
「名前があって、背番号があって、企業ロゴが入る。これが自然な形であることが我々にとって重要でした。サポーターにも受け入れられていること。これもクラブを運営していく中では非常に大切な要素なんです」と話す。
コメント
地上波でユヴェントスを取り上げてくれて良かったです、大抵バルセロナですからね。
どうやって復活したかを分かりやすく説明してくれました
フットブレインに感謝