SerieANews.com

――昨夏にR・マドリーからのオファーを断りましたが、ユベントスには彼らの魅力を上回る何かがあったのですか？

「ユベントスから『戻ってこないか？』という誘いを受け、また、トリノには私の息子も住んでいたため、R・マドリーに行く気になれなかったんだ」

「これは、クラブと全ティフォージと共にタイトルを勝ち取るための挑戦なんだ。ユベントスと共にスクデットを取り戻したいし、欧州でももっと良い結果を収めたいと考えているよ」

――2年間の休業中に一度もこのカルチョの世界が恋しくならなかったですか？

「家族や友人と過ごしていたし、この2年間は私の役に立った。とはいえ、2年間が長すぎたわけではなかったが、その間にこの仕事を再開したい意欲が高まって行ったよ」

――その間に少しルールも変更されました。

「ゴールキックのルールが改正されたね。味方がペナルティエリア内でボールをもらうことが可能になった」

「よって、GKはエリア内で数秒間ボールをキープすることができる。スペースがあり、スピードがあり、技術があれば、カルチョのスペクタクル性が高くなるんだ」

「一方で、安牌（あんぱい）なバックパスはプレイヤーの責任感を失わせる。多くのプレイヤーがまず何よりも先にするのが、バックパスだからね」

「『縦パスを送るか、GKを取り除くかのどちらかがいいか決めてくれ』とあるミーティングで私が言ったのを覚えているかい？ ピッチの状況は、もちろん毎回異なる」

「したがって、若いプレイヤーにその都度ゲームの状況を読ませたり、ベストなチョイスをさせることは大事なことなんだ。そういったことを我々は近年、少し失ってしまったね」