好調ユーベ 6連覇に足踏み
先制に成功するも2位ローマに完敗
セリエA第36節ローマ対ユベントスが敵地スタディオ・オリンピコで行われ、3-1でローマが勝利した。この結果、ユベントスの6連覇は次節以降にお預けとなった。
この試合で引き分け以上ならば33回目のスクデットが決まるユベントス。ホームで宿敵に優勝決定は絶対に避けたいローマ。リーグ戦現在1位と2位の一戦は、ローマが最初に好機を作る。
ボール奪取から、CKから、と好機を連続して作られるが、集中した守りでこれを防ぐ。ユベントスも負けじとMFクワドォー・アサモアの強烈なミドルシュートがポストを叩き、反撃を試みる。
その後も両者、一進一退の攻防がつづくが、先にネットを揺らしたのはユベントス。21分、MFステファノ・ストゥラーロの美しい弧を描いたパスがゴール前のFWゴンサロ・イグアインに入ると、シュートを狙わずに走り込んだMFマリオ・レミナに合わせ、先制に成功する。
スクデットに大きく近づく得点だったが、喜びもつかの間の25分、CKからマークを外されヘディングシュートを放たれる。一度はGKジャンルイジ・ブッフォンがセーブするもののMFダニエレ・デ・ロッシに押し込まれ、試合を振り出しに戻されてしまう。
その後もイグアインの鋭いミドルシュートで勝ち越し点を狙うが至らず、前半を終える。今週ミッドウィークにコッパ・イタリア決勝戦を控え、若干のターンオーバーをしたユベントスにとって上々の前半戦だった。
後半に入ってもリーグ1位と2位の試合らしく、守備が整備されており両者ともチャンスを与えない展開がつづく。しかし56分、一瞬の隙をFWステファン・エル・シャーラウィが突く。
守備の準備が整わないタイミングで放たれたシュートはブッフォンも反応できず、ポストに当たりながらゴールマウスに吸い込まれローマに逆転を許す展開となる。
意気消沈するユベントスは64分、DFステファン・リヒトシュタイナーを下げ、DFダニエウ・アウヴェスを投入。試合を振り出しに戻したかったが65分、守備ラインの乱れからMFラジャ・ナインゴランに抜け出され追加点を奪われてしまう。
追いつきたいユベントスは69分にストゥラーロを下げ、FWパウロ・ディバラを投入。78分にもFWフアン・クアドラードを下げ、MFクラウディオ・マルキージオを投入し、試合を戻しにかかる。
時折、ディバラの鋭いドリブルで好機を作るが得点には至らない。欧州チャンピオンズリーグへ予選なしで出場したいローマも守備を崩さず、このまま試合は終わった。
コッパ・イタリア決勝を見据えターンオーバーしたとはいえ、ローマ戦の完敗は夢の3冠達成への道がいかに険しいものかを示すものとなった。しかし、この敗戦はチームを今一度“締め直す”機会となったはずだ。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
エルシャーラウィうまかった
ユーベらしくないピリッとしない試合でしたね。ミスも多かったし。
とにかく次の1試合が大事。記事にもあるとおりしっかりと締め直してほしいですね。