【開幕節は無料公開! JJパジェッレ】セリエA第1節 ウディネーゼ対ユベントス
C・ロナウド(60分から出場) 【6】
千両役者となるはずが手柄は最新技術によって取り消された。チャンスを逃すシーンがあったとはいえ、やはりゴール前での嗅覚はこのバロンドーラーの特殊能力。キエーザのクロスに対しても、DFをものともせずに点で合わせてゴールネットを揺らしている。この日、CR7を止めたのは相手ではなく、VARの存在だけだった。
キエッリーニ(60分から出場) 【6】
イタリアを欧州王者に導いたベテランCBがラムジーとの交代でピッチに登場。それに伴う3バックへの変更は、守備を再構築し前線に厚みを増やす狙いがあったと推測されるが、結果として裏目に出てしまった。失点の責任はないとはいえ、大先輩として勝ちきれなかったことには悔いが残るだろう。
クルゼフスキ(60分から出場) 【5.5】
持ち前の推進力で敵陣を切り裂いたのはわずかに一度のみ。ウディネーゼの勢いに押されボールを収めることはできず、カンピオーネとは程遠いパフォーマンスに終始した。残念ながらベルナルデスキ以上の躍動感はなかった。
キエーザ(74分から出場) 【6】
アッズーリの欧州制覇に大きく貢献した背番号「22」だったが、ウディネーゼのコンパクトでアグレッシブな守備を前には苦戦。何度も敵陣打開を図るもEUROのピッチに立っていた選手とはまるで別人だった。後半ATにはCR7の値千金のゴールをアシストした、はずだったがVARの判定に泣いている。
ロカテッリ(90分から出場) 【採点不可】
勝ち越しゴールが欲しい終盤に、ベンタンクールとの交代で待望のユベントスデビューを果たした。結果は喜べるものではなかったものの、本人にとってはカルチャトーレとしての新たな一歩を踏み出したところだ。
アッレグリ監督 【6】
2014年から19年の間に5つのスクデットをクラブにもたらした指揮官の初陣は、ほろ苦い結果となった。上々の前半とは打って変わって、後半は不測の事態で状況が一変。流れが相手に傾き始めた60分には、3枚替えで守りながら勝ち越し弾を狙うプランに変更したが、そうは問屋が下さなかった。予想外が頻発するのがカルチョの面白さであり厳しさ。現場の難しさを改めて実感したはずだ。久しぶりのセリエAの味はいかに?