キエーザ（86分までプレー） 【6.5】
“勝者のメンタリティ”を体現したひとり。果敢に敵陣へと仕掛けてヴェローナの守備網を翻弄。得意とするサイドで孤軍奮闘していた。先制ゴールが生まれた49分には、ゴール前でラムジーのパスを呼び込み、マークに付いたディマルコとの駆け引きを制してC・ロナウドへ絶妙なアシストを決めた。加入1年目で既にチームに欠かせない選手へと成長している。

ベンタンクール 【5】
自分で招いたピンチは自分で抑えたが、“命取り”になりかねないミスが散見された。守備においては相手のアタッカーを封じるダイナミックさはあったが、一方の攻撃面では効果的なプレーを見せられず。波のあるプレーは潮の満ち引きの如く、何度も味方に攻守の切り替えを強いた。

ラビオ 【5.5】
要所で光るプレーはあったが、厳しい台所事情での復帰も指揮官を助けることはできなかった。最大のチャンスとなった15分には、右サイドを突破してきたクルゼフスキから絶好のパスを受けたが振り抜いた左足のシュートはミートできず。相手の守備網を斬り裂く“ナイフ”にはなれなかった。

ベルナルデスキ 【5】
序盤はほとんどゲームに参加できず時間だけが過ぎていった。それでも徐々に左サイドで存在感を発揮し前線へとボールを運んだが、そこから打開を狙ったプレーにはアイデアが欠けていた。効果的なプレーがあったとしても単発では結果に繋がらない。好調だったベルナルデスキはまた“旅”に出てしまったのかもしれない。

ラムジー（68分までプレー） 【5.5】
ガッレーゼ（ウェールズ出身者の意）にとってフラストレーションの溜まる試合だったはずだ。18分にはザッカーニへのファウルで警告。マレスカ主審に文句を言いたくなるのも分かる微妙な判定だった。49分には先制点の起点になったが全体的にアグレッシブさに欠け、トップ下としては物足りなさを感じてしまう。コンディションの完全回復にはもう少し時間が必要なのだろう。