J-JOURNAL 6周年企画「粕谷秀樹が感じたサッカーメディアの在り方」
――現在でもサッカーメディアを見られていると思います。時代の流れもあるとは思いますが、粕谷さんはどのように見られているのでしょうか。
雑誌、Web。Webの中でもPCや携帯で見え方が変わってくるので、なかなかむずかしいように感じますね。
でも、タイトルの付け方とかは画一的なイメージがあります。
「なんだこれは? 全然ひねりもないな」と感じるときが多いですね。
たとえば、「ユベントス、トリノに快勝」とかってあるじゃない? 「どれが主語?」って思うもん(笑)。
そこで色やフォントとかを変えるのなら成立するのかな、とは思うけど…もっと工夫すればいいじゃんってね。
たとえば、ユベントスの愛称って貴婦人でしょ? だから「妖艶(ようえん)貴婦人」とかってタイトルでも僕は良いなぁと思いますよ。
でも、「なんだか分からない」「普通でいい」みたいな反応も少なくないと聞いています。 分からないわけないじゃん! サッカーという項目の中で、みんな見るわけでしょ?
そこで「妖艶貴婦人」ってタイトルを見たら、ユベントスが好きだったり、イタリアが好きだったりする人は理解するわけじゃない?
メディアの見せ方として、タイトルだけで興味を惹くというか、もっと面白くしても、少しぐらい気どっても良いんじゃない?
ストレートすぎて、なんか楽しくないなぁ…と感じてしまいますね。
――そうですね…。
でも、雑誌を作っていた人たちがWebで書くと、その辺りのこだわりは感じますね。改行とか接続詞の選び方にも意味を感じます。
いきなりWebメディアから入ってしまった人は、たぶん教えてもらってないだろうなぁ。
僕らの上の代の編集長の方々って「鬼編集長」みたいな存在がたくさんいたんですよ。そういう人たちにしごかれたのが、僕は良かったように感じますね。
しごかれることが必ずしも良いわけじゃないですよ、でも、いろいろな痛みが身になって、現在がある、とつくづく感じています。
「そういう経験をしろ」とは言わないですけど、原稿を読んでいると、「このライターさんはサッカーに関する書物以外は読んでないな」というのはだいたい分かりますよ。言葉の選択でね。
「サッカー以外の世界」を知ると、タイトルの付け方とか、原稿にも幅が出てくるような気がします。
もちろん、いま主流の「専門的に見る目」はリスペクトしています。みなさん、研究熱心ですよ。
難しい専門用語とか、僕、全然分からなかいから(笑)。
コメント
久しぶりのコメントです。
6周年おめでとうございます!
あまりコメントはしませんが毎日見てますよ。
アンジェロさんはたまに食べに行きます(笑)
これからも頑張ってください。
ヨッシーさん、久しぶりのコメントありがとうございます!
J-JOURNALとバッボ・アンジェロを、これからもよろしくお願い致します!