「実況者から見たユベントス」番外編
2019/12/20
「解説の川勝(良一)さんがよくイタリアにコーチ学の勉強のために行かれるんですが、ユベントスは、空気感がほかのチームとはまったく違うようなんです。
川勝さんは『選手はユベントスに行くと変わる』と。そして代々、『勝たなければいけないチーム』だと叩き込まれている、とも仰っていました。
ですから、遅刻なんてもってのほかですし、自己管理が出来て当たり前。その上でボス的な選手がその時代、その時代で何人もいて、チームを引き締めているんです。
モイーズ・キーンはそういう意味でのユベントスの選手になりきれなかったのだろうなと…」
――野村さんが感じる、ユベントスにとって、今シーズンのキープレイヤーは誰になりますか。やはり(ミラレム)ピアニッチになるのでしょうか。
「いえ。僕はコスタだとは思います。サッリは3トップをやりたいはずなんですよね。そのコスタがコンスタントに出場できないことが悔やまれると思いますが…。
中盤をダイアモンドでいくのならMFアーロン・ラムジーかFWフェデリコ・ベルナルデスキがキーになるのかな、と思います。
サッリは、とあるインタビュー記事で『ベルナルデスキはムラがある』。その理由として『精神的に弱いからアウェイで好プレーを望めない』と公言しているんですよね。
『そーなんだ!』とビックリしちゃって(笑) やはりトップ下はツートップをあらゆる面でフォローしないといけないので…。
(クリスティアン)エリクセンが移籍してくる噂もありますが、ラムジーが怪我を治してくるのか、ベルナルデスキが課題を克服するか。楽しみが膨らみますよね」