――アディショナルタイムでしたね。あの得点が決まったとき、サポーターならば最高の瞬間ですね。

私も映像を見ましたが、スタジアムの雰囲気も凄かった。宮下さんはどのような心境でしたか。

「負けたら優勝が相当厳しい状況に陥りますからね。あの勝ち点『1』獲得は本当に大きなものだったと思います」

私自身もあの引き分けで、浦和レッズさんをホームで迎え、そして最終節…と考えたら、とても緊張してきました。

『クラブ史上初めて最終節まで優勝争いをしている』ということもあったのかもしれませんね」

――そして迎えたホーム最終戦。結果（1-1）こそ恵まれませんでしたが、試合はどのように見られましたか。

「花束贈呈の際、東慶悟選手に『皆の力で絶対に勝ちましょう』と伝えたんです」

「キャプテンは笑顔で応えてくれました。並んでいた選手の表情も引き締まっていましたし、『今日はやってくれる』と思いました」

「結果は最高とはいきませんでしたが、チームが最終節まで優勝の望みを繋いでくれた姿勢は『次』に繋がるものだと感じました」