コラム:ユベントスが築いてきた礎
そして、クラブはGKジャンルイジ・ブッフォンを呼び寄せた。これはアンドレア・アニェッリ会長の“鶴の一声”だったようだ。
現在は好調すぎて恐ろしいほどの補強をみせている。獲得が噂される才能の名はまだあり、今後の動向に注目したい。
さて、サッリはインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)トッテナム・ホットスパー戦でユベントスを率いて、初陣を迎えた。
選手のほとんどがセンターラインでは2タッチ内でパスを回し、サイドエリアにいるときだけは2タッチ以上が許されているように映ったのは気のせいではないだろう。
しかし、サッリ新体制での初めての試合、相手は8月10日のプレミアリーグ開幕に向けてコンディションを上げるスパーズ(トッテナムの愛称)。
そして2014年からチームを任され、昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)においてクラブ史上初のファイナリストに導いたマウリシオ・ポチェッティーノ。
両チームの置かれている環境は違ったが、チームの熟成度の違いは試合内容にも如実に現れていた。
前半は連携ミスから先制されるも、後半は逆転してみせた。特筆すべきは後半の戦い方の変化だろう。
Ole両SBにボールが入ると積極的に斜めの縦パスが入るようになり、このチームにスピードのあるFWパウロ・ディバラ、WGドウグラス・コスタが入ったら、と期待が膨らんだ。
いささか相手GKのレベルに問題はあったのかもしれないが、56分の同点ゴールはスパーズの選手たちにボールを一度も触れさせることなくゴールネットを揺らした。
サッリのフットボール哲学を現す「サッリズモ」の一端を垣間見た瞬間ではなかっただろうか。
直後の60分にFWクリスティアーノ・ロナウドが逆転ゴールを叩き込んだが、殊勲の背番号「7」がベンチに退くと前線でキープできる選手を失ったチームは奮闘むなしく敗れた。
FWハリー・ケインの決勝点は相手を褒めるしかないが、失点に直結したラビオの軽率なミスは今後に生かしてくれることを願いたい。
つづくインテル戦ではデ・リフトが不運な形で失点に絡んでしまったが、その後クリスティアーノが千両役者の活躍ぶりで試合をふりだしに戻した。
試合内容も徐々に噛み合っている部分もみられ、“サッリズモ”が徐々に輪郭(りんかく)をみせ始めている。
インテルとの“デルビー・ディ・イタリア”で勝利を呼び込んだのは、ロッカールームでの活躍を期待されたブッフォンだった。
コメント
山口さん、いつも熱くなるコラムありがとうございます。
軸はFino alla fineとしてもプレーのコンセプトを打ち立てたいのでしょうね。
重大な怪我なく、目標を達成してもらいたいですね。
Pipeさま
毎回のご拝読、ありがとうございます。
会長は「FINO ALLA FINE」を永遠に守るために目先の利益ではなく、5年、10年スパンで補強を進めているのかな、と感じております。
今シーズンは大一番で怪我のないコンディション作りをお願いしたいですね。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。
このコラムに言葉は要らない。
ユヴェントスが本当に好きな
ファンなら読み終わった後に
大きな感動があるだろう。
素晴らしい『コラム』をあり
がとうございます。
Juve愛さま
毎回のご拝読、ありがとうございます。
今後とも他媒体にはない視点でユベントスを描かせて頂ければと思う所存です。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。
山口努 様
返信をいただきありがとうござい
ます。長くユヴェントスを愛して
きた者として、当サイトの存在は
とても嬉しいです。
これからも、ユヴェントスと共に
ユヴェントス・ジャーナルを応援
していきます。
ディフェンスの補強は素晴らしかったな。
いいコラムだわ