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コラム:ユベントスに導かれた二人のイタリア人

2019/06/04
BolaSport.com

 コンテによってクラブのアイデンティティを叩き込まれたバルザーリは、アッレグリを陰ながらサポートし、指揮官もまた後輩を重宝した。

 今シーズンのホーム最終戦のアタランタ戦。61分に交代を告げられるとチームメイトやアタランタの選手たちと淡々と挨拶を済ませていく。

 「ずいぶんと淡白だな」と感じさせたそのとき、DFレオナルド・ボヌッチが目の前に立つと表情をゆがませる。

 “BBBC”のなかでもっとも若いボヌッチは、おおくの面で“兄貴”に迷惑をかけた。だが、ユベントスの歴史をともに築いた後輩を前に、堪えていたものが耐えきれなかったのだろう。

 暗黒期の脱却から掴んだ栄光の日々。恩師コンテの辞任。雪のイスタンブール。ミランへの移籍。ともに夢見たCL制覇。もちろん、これらは想像でしかない。

 バルザーリの目に光るものを溜めながら現役最後のピッチを退き、DFジョルジョ・キエッリーニとの抱擁もまた長かったのも気のせいではないだろう。

 そして最後はアッレグリと抱擁した。抱き合いながら、互いに言葉を交わした先輩は目に涙を溜め、後輩は堪えきれなくなっていた。

 もし、バルザーリがマックス(アッレグリ)と出会わなければ、その後の未来が変わっていた可能性は否定できない。

 アッレグリは後輩への感謝を口にする一方、最後まで指揮官としての立場を貫き、バルザーリを突き放した。

 ともかくもセリエA史上最高の勝率を記録したアッレグリはクラブを去り、バルザーリは選手生活に幕を下ろした。

La Stampa

 現代はSNSなど情報網が凄まじい進歩を遂げ、きめ細かく情報が届く。その弊害か、勝利に導いた者を神のように称え、敗北にはスケープゴートをみつけ、叩く風潮が生まれている。

 アッレグリもバルザーリもその矢面に立たされたのは、遠い過去の話ではない。

 誰かのせいすれば、気がすこし紛れる風潮は古今東西変わらない。ユベントスがアッレグリに下したそれは、クラブが進化するための苦渋の決断といえるだろう。

 現代風にいえば、「アップデートしなければならなかった」と言い換えることができるのではないだろうか。

 新監督が誰になるかは分からない。どんな監督になっても、必ず“不具合”が起こるものだ。現代人のPCや携帯電話、またはアプリがそうであるように、これまでとは状況が異なってくる。

 すると「昔のほうが良かった」となる。

 これは誰もが一度は経験したことのある事柄だろう。我々が抱くそれが、来シーズンのユベントスに起こる可能性も否定できないのだ。

 逆に、機能性に溢れ、悦びを得られるのかもしれない。失ってその大きさに気づくものがあるように、おおくのユベンティーニはアッレグリとバルザーリを懐かしむだろう。

 “現在進行系”のティフォージもいるだろう。2人はそれだけの功績と、興奮と、歓喜を世界中のユベンティーノの心に色濃く刻んでくれた。

 アッレグリが去っても、バルザーリが選手生活に幕を下ろしても、ユベントスがなくなるわけではない。

 だが、常勝軍団の中核を担った2人の勇退は、ユベンティーノの心に大きすぎる穴を開けたのは事実だ。

 ユベントスに導かれた二人のイタリア人は、ユベンティーニに期待されずクラブにやってきて、多大な功績を残し、万雷の拍手とともにビアンコネーロを去る。

著者:J-JOURNAL 山口 努

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category: コラム

コメント

  • S より:
    2019年6月4日 16:10

    ピルロのゴールの後すぐさまめっちゃ笑いながらロッカールームに戻ってたのはすごい覚えてる。

    21+
  • キングギドラ より:
    2019年6月4日 14:38

    泣けました。

    デ・ロッシのローマ最後の試合も泣けました
    バルザーリもいなくなりなんだか寂しくなりますね。

    僕はユベントスのファンです自分でもユベンティーニだと思っております。

    ですが、カルチョが好きなのです。
    だから、本当になんだか寂しく思います。
    だから僕は来期を楽しみにしています
    新しい監督、新しい選手、新しいカルチョを。

    53+


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