コラム:ユベントスが取り戻しつつあるプライド
そして「翌シーズンもユーベと対戦した。準決勝で我々は木っ端微塵にされた。そのとき、私は(MFジネディーヌ)ジダンも印象的だったが、彼をサポートしていた(MFディディエ)デシャンの存在が特に目を惹いた」
「当時のユベントスは多くのクラブが参考にしていた。あの当時、彼らが3シーズン連続でファイナリストになったのは決して偶然ではないよ」とメンバーを大きく変えながらも進化しつづけていたビアンコネーロに称賛を贈る。
現在のユベントスについては問われると「私はチームをみるとき、すべてのポジションのトッププレイヤーの数をかぞえる」
「まずFWには圧倒的な破壊力をもつクリスティアーノ(ロナウド)がいる。彼はほぼ1試合に1ゴールを奪える力があるのは明らかだ」
「それと同時に彼がピッチにいるだけでDFの注意をひきつける。彼が得点をできなくとも(FWパウロ)ディバラか(FWマリオ)マンジュキッチが得点するだろうね」
「中盤はハードワークをいとわない選手が多いなか、(MFミラレム)ピアニッチがチームのクオリティを上げている」
「DF陣も世界トップクラスに屈強だが、チーム全体が高い守備意識をもち、全員で守る印象だね」と評価する。
Ghanasoccernet.com当時のアヤックスと現在のユベントスは「どちらが強いか?」と問われると「異なる時期のチームを比較することは不可能だ」
「今のユベントスは国内を7連覇し、CLでは2回も決勝に進出している。私はそれで充分だと思うがね。ともかくも現在、最高の時期を過ごしているはずだ」と締めくくっている。
リトマネン氏が語った強力トリデンテの一人ヴィアリ氏は先日、癌(がん)により体を蝕(むしば)まれていることを告白した。
この報を受け、23年前のファイナルでテクニカルも泥臭い得点を決めたラバネッリ氏は「ヴィアリは私のアイドルだ。だから彼の病気の話は寝耳に水だった」
「ヴィアリは常にチームのために自分自身を犠牲にしていた。私がユーベに来たとき、彼が見習うべき模範だと理解した」
「ヴィアリは私を技術的にも、品格的にも成長させ助けてくれた。彼はこれから、これまでとは異なる戦いを強いられる」
「我々は全員がこの戦いで彼とともに戦う準備ができている。ヴィアリは我々のカピターノだ」と歳月を感じさせない絆をみせている。