インタビュー企画②:あなたにとってのブッフォンとは
■あなたにとってのブッフォンとは?
――遂にこの日が来てしまいましたが、偉大なカピターノ、GKジジ・ブッフォンがビアンコネーロのユニフォームを脱ぐことになりました。 あなたにとってのブッフォンとは?
宮城「ジジは、唯一無二のユーベのno.1。やはりカルチョポリ(カルチョ・スキャンダル)の制裁でセリエBに落ちたときも残留を決めてくれたデル・ピエロ、トレゼゲ、ネドベド、カモラネージ、そしてジジには特別な思いがあります」
「その最後の一人がいなくなる訳ですから、クラブとしては来季は本当に難しいシーズンになるでしょう」
山口「唯一無二。これまでのサッカー史でも現れなかった。今後のサッカー史でも出てこないと思います。CL獲れなかったところも、なんというか哀愁がある。ユーロも同様に」
「だけど国内、WCは獲った。次のクラブで獲るのもしれないけど、UEFA主催大会には本当に縁がありませんでしたね。もうユベントスの選手じゃなくなるけど、引退するその日まで応援してます」
www.liberopensiero.eu津田「ひとりの“人間”かなと。上手く表現できませんが、カルチョ界や欧州フットボール界といった範疇を越えた存在だと思います。チームメイトに限らずアッレグリをはじめとする指揮官や他クラブの選手でさえ「人間として偉大」という言葉を使ってジジのことを称えていますしね」
「また最近のことですが、うつ病と闘っていたというエピソードを目にして「やっぱりひとりの人間だ…」と感じました」
■来季のキャプテンは?
――キエッリーニがブッフォンからキャプテンを引き継ぐことになりました。誰にキャプテンを引き継いでほしいと思っていましたか?
宮城「ジジの後任として主将のポストに就くことを考えると、ユーベで酸いも甘いも噛み分けてきたキエッリーニかマルキージオが妥当だと思っていました。来季はこの2人が中心になるでしょう」
津田「僕もカルチョポリ直後の苦しい時期を知っているキエッリーニやマルキージオがドレッシングルームを仕切ってほしいですね。この件に関しては多くのティフォージもそのように望んでいるのではないのでしょうか?」
――そうですね。“ブッフォンの跡継ぎ”と考えるとそのプレッシャーに耐えられるのも、その2人になりそうですね
www.calcionews24.com山口「来シーズンはキエッリーニですからね。ですが、自分は次のキャプテンはディバラにやってほしかった気持ちがあります。今のユーベはディバラのチームだと思ってますし、やらせて欲しい」
――ディバラですか。それは予想外の答えでした。10番にして、キャプテン、“期待”を強く感じますね
山口「コンテからデル・ピエロに渡ったときも、そんな雰囲気だった記憶がありますね。「まだ早いよ」とは思いませんでした」