MOM：ロカテッリ 【7】
ビアンコネーリの舵取り役を担う「レジスタ」であり、最後尾の中央で立ち振る舞う「リベロ」。常に試合の展開を読み、サポートに入る位置も的確。カルルが開けたスペースもカバーし、全体のバランスを保ちながら長短のパスでチームを動かした。ミドルシュートをGKミニョレが弾かなければ、完璧だったのだが…。

ディ・グレゴーリオ 【6】 
チームが前方でボールを保持したこともあり、ビルドアップに加わることは少なく多くの時間を後方で“ティフォージ”の1人として過ごした。一度だけサヴォーナからのバックパスに手間取りピンチを迎えるシーンもあったが、必要なときには落ち着いてプレーしている。

サヴォーナ 【6】
守備面では至って冷静。マークの受け渡しも的確で、対峙したツォリスやデ・クーパーとの駆け引きもベテランのようだった。ビルドアップでは高い位置を取るも、ウェアと連動した動きはあまりなかった。

ガッティ 【6.5】
自陣ゴール前だけでなく持ち場を離れて相手に襲い掛かり、何度もボールを回収。サイドのスペースも簡単に使わせることはなかった。もちろんカウンター時の攻撃参加も忘れることはない。

カルル 【6.5】
飛んでくるボールにしっかりと反応し、ロカテッリと強固な縦関係を構築して相手に裏を取らせなかった。何よりビルドアップで能力の高さを発揮。ハイラインを維持して後方から効果的な縦パスを入れ、攻撃の起点となっている。

カンビアーゾ 【6】
ビルドアップ時には積極的に敵陣に入り、中央寄りの位置でボールを展開。技術力や戦術眼の高さは健在だった。ただフィニッシュワークに関わることは少なく、後半こそ前進するプレーは増えたものの、少しおとなしかった。