コラム:モッタ監督とジュントーリFDが創生するユベントス
リーグ戦での総得点はそれまで「8」だったが、総失点の「2」はレヴァークーゼン以外に得点を許していない堅固な守備を誇っていた。
ライプツィヒ戦、ユベントスはDFグレイソン・ブレーメル、FWニコラス・ゴンザレスを負傷により早々に欠いてしまう。
ブレーメルを欠いたDFラインの乱れを突かれ、今シーズン初めて先制点を奪われる苦しい展開に陥る。
後半にも多くのアクシデントを乗り越え、クラブ史に残る大逆転勝利を飾り、2連勝と上々のスタートを切った。
この流れに乗って、10月のインターナショナルマッチウィークに入りたかったが、不運にも見舞われたカリアリ戦は1-1のドローで終えている。
モッタ監督のユベントスに対し、評価は分かれるものの、現時点では及第点以上の評価を与えるユベンティーニのほうが多いのではないだろうか。
同監督がヴェッキア・シニョーラを率いて、まだ4カ月でしかない。
戦術の理解度も4カ月“分”でしかないし、モッタ監督自身も所属するジョカトーレの特徴をまだ完璧には把握していない可能性のほうが高いはずだ。
それでもカンピオナートでは首位ナポリとは勝ち点「3」差の3位につけ、CLでは大会ベスト16へストレートインできる8位以内の7位にいるのだ。
モッタ監督が奮闘する一方、クリスティアーノ・ジュントーリFD(フットボールディレクター)も綿密にチームを若返らせている。
今夏のメルカートでは目まぐるしいほど、選手が入れ替わった。
ここまで大きな「結果」を残せていないジョカトーレも、これから躍進する時間は充分にあり、今シーズンが開幕してまだ2カ月しか経っていないことを忘れてはならない。
そして、モッタ監督と同様に辣腕(らつわん)をふるっているジュントーリFDは、メディアには「我々は若いチーム」と頻繁に語っている。
先日のライプツィヒ戦でのスタメンの平均年齢は24歳と269日と、CLでのクラブ史上最年少記録を更新。