コラム:モッタ監督とジュントーリFDが創生するユベントス
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ビアンコネーリは、CL(チャンピオンズリーグ)ライプツィヒ戦でクラブ史に残る大逆転勝利を収めた。
初戦となったPSVにも勝利しており、これで2連勝。同大会では期待以上のスタートを切っている。
ユベントスを率い、CL初挑戦で2連勝を挙げた監督はクラブ史において3人目。
マルチェロ・リッピ氏、ファビオ・カペッロ氏の両雄と、ティアゴ・モッタ監督は肩を並べることになった。
このデータだけでも、心躍らせる古参のユベンティーニも少なくないはずだ。
今シーズンよりビアンコネーリを率いるティアゴ・モッタ監督の手腕に、疑問を抱くユベンティーニはもはや少数派と言えるかもしれない。
その一方でモッタ監督は現在、ヴェッキア・シニョーラ(ユベントスの愛称)を率いることの重圧を身に沁みていることだろう。
昨シーズン、ボローニャで傑出した成績を収めたイタリア人監督だが、ユベントスではこれまで体験しなかった“異次元の視線”が注がれているはずだ。
実際、スコアレスドローが3試合つづいた際には、その手腕を疑問視するメディアやジャーナリストも少なくなかった。
それでも10月のインターナショナルマッチウィークまで、公式戦5勝4分無敗と上々の成績を残している。
なかでもCLでの2試合は、すべてのユベンティーニを喜ばせ、そしてこの指揮官の手腕を認めたはずだ。
リーグフェーズ第1節PSV戦では今シーズン5戦全勝、加えて20得点を挙げていた昨季のオランダ王者を、ホームとはいえ3-1で撃破した。
つづく第2節で対戦したライプツィヒは、昨シーズンのブンデスリーガで無敗優勝を成し遂げたレヴァークーゼンを撃破している傑出したチームだった。
今季ブンデスリーガ第2節にアウェイで3-2と土をつけ、シャビ・アロンソ監督が築いていた無敗記録を早々にストップさせている。