トリノに完勝! 開幕6連勝を達成!
司令塔のゴールが試合を決定づける
セリエA第6節、トリノの街を二分するトリノダービーがアリアンツ・スタジアムで行われ、ホームのユベントスが4−0で勝利を収めた。1世紀以上の歴史を誇るダービーはビアンコネーロに軍配が上がった。
ファンはもちろん、多くの識者から批判されていたFWゴンサロ・イグアインが今シーズン初の先発落ちでトリノダービーに挑んだユベントスは、開始1分にワントップの位置に入ったFWマリオ・マンジュキッチに幸先の良いクロスが入るものの得点には至らない。
つづく6分にもFWパウロ・ディバラのパスからFWファン・クアドラードがドリブルでPA内に侵入するも、ネットを揺らすことはできない。その後もマンジュキッチの巧みなポストプレーがチームにはまり、ユベントスが徐々に試合の主導権を握り始める。
すると16分、MFブレーズ・マテュイディのチェックがトリノのミスを誘発。ユベントスからレンタル中のMFトマス・リンコンからボール奪取に成功するとそのままディバラが持ち込み、左足一閃。ユベントスが先制に成功する。
試合の流れを掴んだユベントスは24分、MFミラレム・ピアニッチへのファールでこの日2枚目のイエローカードがMFダニエレ・バゼッリに提示され、早々に数的有利を得る。
追加点を奪い、試合を決めたいユベントスはクアドラードとFWドウグラス・コスタの両翼が巧みなドリブル突破でトリノゴールに迫るもののゴールには至らない。
このまま前半を1−0のリードで終えるかと思われた40分、DFアレックス・サンドロのロングクロスにマンジュキッチが体をはり、逆サイドのクアドラードまで流れる。このボールをシンプルにピアニッチへ送ると巧みなシュートで追加点を奪い、2−0で前半を終える。
アレックス・サンドロのシュートで後半の幕が上がる。2点のリードがあるユベントスは前半にみせた攻撃的な姿勢は影をひそめる。それでもDFステファン・リヒトシュタイナーの攻め上がりで得たCKをアレックス・サンドロがニアで合わせ、試合をほぼ決定づける3点目を奪う。
ミッドウィークにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を控えるユベントスは62分、この日好調だったクアドラードを下げFWフェデリコ・ベルナルデスキを投入。新戦力の連携強化をはかる余裕をみせる。
それでも手を緩めないユベントスは再三トリノゴールに迫るものの、元イタリア代表GKサルヴァトーレ・シリグが際どいコースにも好セーブをみせ、追加点を奪うには至らない。
CLを見据え、72分にマテュイディを下げロドリゴ・ベンタンクール、80分にマンジュキッチを下げイグアインをピッチに送り込む。その後は主導権をトリノに渡さず完璧に掌握する。
このまま試合を終わるかと思われた91分、イグアインの巧みなパスにディバラが抜け出し4点目を奪い、試合を終えた。これでユベントスが開幕6連勝を記録。勝利必須のCLへ上々の仕上がりをみせている。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
リーグ戦好調ですね。ディバラもリーグ10ゴール。凄いペース後はCLでお願いします。
今期1番の試合をチャンピオンズリーグ前にできた。この試合はここ数年で屈指の出来ではないか。