特集:今シーズン怒涛の“前半戦”を終えたユベントス… 2023年の展望は?
――アッレグリ監督は今シーズン終了まで留任することになりそうですね。
今シーズンの前半戦では、アッレグリ監督の解任論の「声」が大きくなりましたが、そのときどのように考えていましたか? 続投には賛成ですか?
宮城「アッレグリ監督の続投には賛成ですね。2シーズン目なのでもう少し早くチームとして出来上がるかな、とは思っていました」
「ですが、やはり『ユベントス』というクラブの厳格さを、感覚的に知っている選手が少なかったことがスロースタートの原因だったように思います」
山口「今シーズンに限って言えば、アッレグリ監督を初めて疑いました」
「色々いわれましたけど、そこから無失点での6連勝って尋常じゃないと思います」
「結果がすべてのスポーツの世界ですがから、続投には賛成です」
Blackwhitereadallover「でも、アニェッリ前会長が辞めたときファビオ・ケルビーニとふたりで『一緒に辞めたい』ってニュースがありましたよね」
「アニェッリ前会長に『君たちは残れ』と伝えたようですが、今シーズン終了後に無冠に終われば、自分から辞めそうな気もしますね」
リョウスケ「あの時期はやや解任派でしたが、僕も現在は続投派です」
「不調つづきの試合は正直、内容もまったくダメでレビューをやらせてもらうようになってから、心がすり減りました(笑)」
「ですが、チームが軌道に乗ってからは内容もかなり改善されたと思います」
「怪我人は毎年多いにしても…目玉だった(MFポール・)ポグバの長期離脱はやはり痛かったように感じました…」
「アッレグリ監督が自身のアイデアをチームに落とし込むのに時間がかかるのは、重々承知していますが、今シーズンはかなり時間がかかりすぎたというか…」
「でも、シーズン中の合宿が効いたように感じます」
tuttosportアスプロ「1年間指導していただけあって今シーズンには期待していましたが、やはり負傷者の多さが問題となりましたね」
「怪我人の多さで予定がかなり狂い、どこから手を付けたらいいか分からないように思えました」
「それが選手の自信をも失わせているように思えたので、変える必要があるかなとは考えました」
山口「怪我人…。ユベントスのフィジカルコーチやメディカルは本当にどうなんですかね…」
「最先端のトレーニング方法を採用してないのでは、と疑ってしまいます」
アスプロ「でも、そのような緊急事態が良い方向に進んだのかなとも思っています」
「そのおかげで、(MFニコロ・)ファジョーリに活躍のチャンスが回ってきましたし、若手にチャンスが回ってきた」
calciolecce山口「そういうチャンスをものにできるか、って持って生まれた選手だとしか思えないんですよね」
「(FWアレッサンドロ・)デル・ピエロだってロベルト・バッジョが怪我しなければ、すぐには生まれなかったのかもしれませんし…」
「『怪我の功名』というべきかもしれませんね」
アスプロ「起用できる選手が限られていたことから、アッレグリとしても迷いがなくなった」
「そして、若手の活躍にも後押しされて団結力が出たのかなと」
リョウスケ「アッレグリって、シーズン序盤で新戦力や若手をあまり先発起用しないですよね?」
「でも、今シーズンはやらざるを得ない状況でしたね」
sport.skyアスプロ「3バックシステムに変更したのも、その頃ですよね」
「アッレグリがよく言いますが、不測の事態をどう切り抜けるかが重要だと思います」
「それを切り抜けることができたチームは、大きく成長を遂げることができると思ってます。まさに、『怪我の功名』ですね」
「こういう状況になった今、アッレグリを除いてこの状態を切り抜けられる監督はいないと思います」
「チームやクラブのことをよくわかっていますし、経験はあります」
「なので、結果論というわけではないですが、アッレグリを変えなくて正解だったと思います」