特集:今シーズン怒涛の“前半戦”を終えたユベントス… 2023年の展望は?
――(司会:Nabeyama)ユベントスの経営陣が総辞職しました。これについて不安を感じていますか?
アスプロマブロ(以下:アスプロ)「正直に言って、新聞に書かれているほど不安は感じていないです」
「(ルイス・)スアレスの件もそうでしたが、あれだけ騒がれても起訴さえされませんでしたし、むしろ、このことについて日本では報じられていないかと…」
山口「不安はないですね。業績も成績も低迷していましたし、タイミング的には良い時期だとは思いましたね」
「僕は長い目で見た場合、今後の派閥争いもあるのかな、とも感じました」
「Exor(アニェッリ家の資産運用会社)の会長はジョン・エルカーン氏ですが、将来的にアンドレア・アニェッリ前会長と揉めはしないでしょうけど…」
「近年は乱脈経営というか……将来性も微妙でしたし、結局、アニェッリ前会長がファビオ・パラーティチを信頼し過ぎたことが今回の末路だとも思っています」
アスプロ「エルカーン氏とアニェッリ会長が犬猿の仲だというのを聞いたことがありますよ」
tuttosport山口「どうなんですかね(笑)。でも、火のないところに…とは言いますから、それもあったのなら合点がいく感じですね」
リョウスケ「自分もアスプロさんと同じく、そこまでの不安は抱えていないです」
「外的要因であれ、むしろ一度壊して立て直すいい機会かなと感じています」
宮城「僕も不安は感じていないですね。多くの有識者たちが話しているのを聞くと、特にスポーツ面での制裁は無いだろうと楽観視しています」
――みなさん、そこまで不安はないんですね。直近数年のみで言えば解任でも自分はノーコメントですが、少なくともアニェッリ前会長のやってきたことは称賛したいです。
イタリア初の自前スタジアム建設やスクデット連覇、数々のトロフィー。あれだけ暗いユベントスをCL決勝まで導いた先駆者がいなくなるとなれば正直不安です。
あくまでも経営者ですから、長期的に見れば浮き沈みは必ずあります。
直近だけの成績だけで自分は判断できない、と言ったところでしょうか。
football-italia山口「それでも『総辞職』を決断したところに何かあるんでしょうね」
「パベル・ネドベド副会長の女性問題もチラホラありましたし、クラブ幹部にそういうニュースが出てくること自体、なにかが緩んでいて、一致団結はしてなかったように感じますね」
「その点を含め、エルカーン会長の手腕を楽しみにしたいです」
アスプロ「カルチョーポリのときと違って、オーナーが、つまりエルカーン氏がアニェッリ前会長を最大限に弁護する構えを見せていますね」
「クラブの方針は変わっていないように感じますが、今後の人事など、続報を待ちたいですね」
「そういえば、ネドベド副会長が醜態を晒している動画が出回りましたね」
「あれは、株主の信頼等も含めて良くないイメージを与えたんじゃないかと思います」
山口「タイミング的に疑わしいですよね。ひとつならともかく、一気に出ましたよね…あれは偶然だったのか…疑わしいところですよね」