イグアインが窮地を救う一発で敗戦を免れる
多くの決定機を生かせず6連覇に足踏みか
セリエA第35節、ユベントスにとって前人未到の6連覇が懸かったトリノダービーは、1−1のドローに終わった。この結果、偉業は足踏みすることになりそうだ。
ユベントスは日本時間10日のミッドウィークに開催されるUCL(欧州チャンピオンズリーグ)モナコ戦を見据え、1stレグから先発8人を替える大幅なターンオーバーを行う。
ベースにある4−2−3−1から、今シーズン初めてみせる4−3−3の布陣だったが、右ウィングの位置に入ったFWフアン・クアドラードを起点に違和感なく攻撃を繰り返し、現在首位を快走するユベントスが次々とチャンスを作り出す。
トリノもダービーでの勝利は当然だが、1949年5月4日に発生したスペルガの悲劇を弔うためにも負けられない一戦だった。現在FWエディン・ジェコと得点王を争うFWアンドレア・ベロッティを中心にユベントスゴールに迫る。
先手を打ったのはトリノ。13分にベロッティが鋭いシュートを放ちユベントスを脅かす。15分にCKの流れで得た決定的な場面もDFレオナルド・ボヌッチが決められない。
その後も19分MFステファノ・ストゥラーロ、28分FWマリオ・マンジュキッチ、30分DFステファン・リヒトシュタイナーが惜しい場面を作り、43分にFWパウロ・ディバラが決定的な好機を決めきれずに前半を終える。
前半同様、後半も最初に好機を作ったのはトリノ。51分、ゴール前で得たFKをMFアデム・リャイッチに決められ先制を許す。この得点にMFステファノ・ストゥラーロを下げ、温存していたFWゴンサロ・イグアインを投入する。
リードを得たトリノだったが57分にMFアフリイェ・アクアがこの試合2枚目のイエローカードでユベントスが数的有利を得る。アクアの退場に抗議したシニシャ・ミハイロヴィチ監督も退席を言い渡される。
得点を奪えないユベントスはMFトマス・リンコンを下げMFミラレム・ピアニッチを投入。80分にはディバラを下げDFアレックス・サンドロを投入し、打開を図る。
前半同様、好機を作るが決められない場面がつづきユベントス・スタジアムでの4敗目がちらついた92分。敗戦から救ったのはイグアインだった。ペナルティーエリア外から右足一閃、チームを救う同点弾を決める。
トリノダービーを1−1のドローで終えたことで、2015年9月以来つづいていたセリエA新記録ホーム連勝記録は「33」で止まることとなった。
だが、イグアインの一発は、悪い流れでUCLモナコ戦2ndレグを迎えることを避けられる貴重な一発になったはずだ。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
トリノダービーは勝ちたかった。勝ってクルヴァのサポーター達の様に歌いたかった…。
Chi Non Salta Un Granata E! E!
モナコ戦&ローマ戦に向けて『油断するな』と言うことでしょう。
古くはネドベド、最近だとテベス。
トリノ相手だと嫌な思い出が甦りますが、
選手がこの時期に怪我をしなくて良かったです。
ローマを直接叩いて優勝を決めろ!と言うことですね。
シーズン終盤に調子を合わせる技術は流石です。これぞエースです。早く優勝決めて、コッパ、CLの決勝に照準を合わせたいですね。
さぁ次はモナコ!ユベントスらしい硬いゲームをしたいですね!