「私は刑事事件を担当していた弁護士だったため、これまでの人生で様々な人間を見て来たが、アニェッリのような人間は見たことがない」

「彼に裏切られたことが、最も大きな失望だった」

「これほどまでに何度も嘘をつくことのできる人間と出会ったのは初めてだ」

「彼と土曜日の午後に会話をした時には、『ESL構想などただの噂話に過ぎないから心配しなくていい。1時間後にまた話そう』と言ったっきり彼は携帯の電源を切った」

「そして、その翌日にESLの創設を発表したんだ」

「なぜ、これらのクラブがESLに参加したかって？ それは、これらのクラブらが上手くマネージメントしなかったからだよ」

「私が腹を立てているのは、彼らが“連帯”という言葉を使うことだ。そもそも、彼らは“連帯”とはどのような意味なのかを理解していない」

「彼らは有名になりたいのかもしれないが、きっと間違った形で有名になってしまうことだろう」

「彼らの存在が世に出て来てくれて嬉しく思っているよ。そうすることで、誰が本当にカルチョを愛しているかがみんなに分かるはずだからね」