【JJパジェッレ】 CLラウンド16・2ndレグ ユベントス対ポルト
著者:J-JOURNAL 編集部 オキナウェーゼ・宮城
キエーザが奮闘もラウンド8に届かず…
ユベントスは現地時間9日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16、ポルトとの2ndレグに挑んだ。
敵地での1stレグを1-2で落としたビアンコネーリは、ホームでの逆転勝利を目指し、積極的な縦への展開を見せる。
互いに見せ場を作り緊張感のある中で迎えた17分、試合を動かしたのは追い上げが必要なユベントスではなくポルトだった。
DFメリフ・デミラルがペナルティエリア内でタレミを倒してPKを献上。それをMFセルジオ・オリベイラに冷静に沈められ、ユベントスが早々にアウェイゴールを許す。
勝利には3点が必要になったビアンコネーリは後半から追い上げを開始。
49分にはこの試合で左サイドに入ったMFフェデリコ・キエーザが、FWクリスティアーノ・ロナウドの落としたボールを右足でゴールにねじ込み1点を返す。
つづく53分には、ポルトのテレミが遅延行為で2枚目のイエローカードを受けて退場。ユベントスが数的優位な状況を得た。
一気にペースを上げるイタリア王者は63分、右SBのファン・クアドラードが絶妙なアーリークロスで2点目を演出。
大外に飛び込んだキエーザのヘディングシュートで、トータルスコアを3-3に持ち込んだ。
さらに勝ち越しを狙うユベントスは何度もポルトのゴールに襲いかかる。
しかし、91分のFWアルバロ・モラタの得点はVARによるオフサイドの判定で取り消され、さらに93分のクアドラードのシュートもクロスバーに直撃し試合は延長戦へと突入した。
延長に入ってもユベントスが攻め、ポルトが守る展開は変わらずに迎えた115分、試合の行方を大きく左右する得点が生まれる。
ユベントスが自陣の危険なエリアでポルトにFKを与えると、S・オリベイラに低い弾道の絶妙なプレースキックをゴールに沈められ2-2。
万事休すとなったビアンコネーリは直後にCKからMFアドリアン・ラビオのゴールですぐさま3-2とするも、勝ち進むにはあと1点届かず。
アウェイゴールの差で、今季のCLもラウンド16で姿を消すこととなった。
【試合結果】
ユベントス 3-2 ポルト
【得点者】
19’ オリベイラ(PK)
49’ キエーザ
63’ キエーザ
115’ オリベイラ(FK)
117’ ラビオ
ここからは、J-JOURNAL独自の視点によるパジェッレ(採点&寸評)を公開。ティフォージの皆さんは、この試合をどう見ましたか?
※平均点【6】、基本的には15分以上のプレーで採点
ユベントス 【5.5】
前半3分のモラタのヘディング、トータルスコアをイーブンに持ち込んだ後のキエーザとGKの1対1(82’)、クアドラードのクロスバー直撃のシュート(90’+3’)。そして、延長戦…。ラウンド16の結果を変えられるチャンスは、その他にいくつもあった。ただ1つのゴールだけが足りなかった。CLの舞台からは降りるが、まだ今季の戦いが終わったわけではない。10連覇を懸けたセリエAとコッパ・イタリアの決勝戦が待っている。この敗戦を糧に、最後の最後まで走りきって欲しい。
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