「コンテのアイデアを引き継ぎ、彼のコンセプトを徐々に伝えていく賢明な監督だったね」

「それまでは一度もやったことがなかったような、様々なゲームシステムで試合をし始めるようになっていったんだ」

「彼は常に僕らがやり易いと感じられる位置に選手を配置していたし、僕らは徐々に『偉大なことを成し遂げられるかもしれない』という意識が高まって行ったんだ」

「バルセロナとの決勝戦の当日には、これまで一度もしてこなかった“仕上げ”をすることになった。最高だったね。独特な空気が漂っていたよ」

「試合中には2mの距離でネイマールと（リオネル・）メッシのクオリティーを見たけれど、本当に彼らは別世界から来たかのような加速をしていた。それに（アンドレス・）イニエスタもかなりの衝撃を受けた1人だったよ」

――カルロス・テベスについて

「彼はどんな時でも相手にプレスにかけに行き、ボールを遠くに飛ばさせてたね。そのおかげで僕らはかなりやり易くさせてもらっていたんだ」

「カルリートス（テベスの愛称）の所にボールが届く度に、彼はそれを足元に収めていたし、重心が低いにもかかわらず、一度もタックルで倒されたことがなかったよ」

「それに、12月でも靴下も履かずサンダルを履いてトレーニング場に来ていたね。彼と（マルティン・）カセレス、（パブロ・）オスバルド、（ニクラス・）ベントナーは、衣服に関しても変人だったよ（笑）」