ユベントスCFOが生み出した驚愕のキャピタル・ゲインを徹底解剖
著者:J-JOURNAL 編集部 アスプロマヴロ
6月30日までに最低限必要だった1億5000万ユーロ以上の収益
先日、世間を賑わせたユベントスとバルセロナ間によるMFミラレム・ピアニッチとMFアルトゥールの選手トレード。
トレードと言えば、昨夏にマンチェスター・シティとの間で行われたSBジョアン・カンセロとダニーロのトレードや、ローマとの間で行われたMFレオナルド・スピナッツォーラとSBルカ・ペッレグリーニのトレードもまだ記憶に新しい。
今季は、シーズンの決算日となる6月30日までに少なくとも1億5000万ユーロものキャピタルゲインが必要だったユベントスだが、ファビオ・パラーティチCFO(チーフ・フットボール・オフィサー)が生み出した金額は約1億6000万ユーロ。
一体、どのようにしてこれほどまでに巨大な金額のキャピタル・ゲイン(収益)を生み出すことができたのか?
イタリアメディア『calciomercato.com』が1日、その詳細を説明している。
キャピタル・ゲインとは、基本的に選手の売却で得る利益のこと。
例えば、1000万ユーロで獲得してきた選手を3000万ユーロで売却した場合の差額の2000万ユーロがキャピタル・ゲインとなる。
■ピアニッチを例にすると…
ユベントスは2016年に3200万ユーロの移籍金をローマに支払ってピアニッチを獲得し、5年契約を結んだ。
これにより、ユベントスのピアニッチ対する移籍コストは、3200万ユーロ÷5年の640万ユーロが年間の減価償却費という形で計上されることになる。
Daily Mailところが、2018年に2023年まで契約を延長。
3200万ユーロ-(年間の減価償却費640万ユーロ×2シーズン)の2000万ユーロが残りの減価償却費となり、そこから2023年までの5年間で割ると、契約延長後は、400万ユーロが年間の減価償却費という形で計上されることになる。