激しいダービーを制す。残り10秒に劇的なドラマ(ハイライト)
2014/12/01
セリエA第13節となるトリノダービー。
両者合わせて25回ものファウルが飛び交う激しい戦いはユベントスに軍配。劇的なゴールで2-1の勝利を収めた。
試合は、ダービーマッチに相応しいコレオで飾られたスタジアムに出迎えられスタートした。
先制点を挙げたのはユベントス。15分であった。ペナルティエリア付近でFKを得ると、キッカーはピルロ。蹴られたボールをトリノMFエル・カドゥリがハンドすると、ユベントスがPKを獲得。キッカーのビダルが右端に決めるも、トリノの選手の動き出しが早かったとして蹴り直しを命じられる。2度目のPKを確実に左下に決め、幸先良いスタートを切る。
しかし、8分後の23分に1-1の同点とされてしまう。
トリノMFブルーノ・ぺレスが右サイドでポグバを抜くと、そこから一気に加速。エヴラ、ビダルをスピードあるドリブルで抜くとノーマークの状態で右からシュート。シュートは左ポストの内側に当たってゴールに決まった。
その後、前半精彩を欠いたパスやディフェンスを修正したかにも思われたが、後半に入ってもトリノの引いた守りとスピードあるカウンターからクアリアレッラに惜しいシュートを放たれるなど危うい場面が目立った。
また、ハンドによりイエローカードをもらっていたリヒトシュタイナーが、エル・カドゥリを倒すと2枚目のイエローカードで退場。ユベントスが数的不利な状況となってしまう。その後人数が少ないユベントスに対し、トリノが幾度となく攻撃をしかけるも、ユベントスの執念のディフェンスでなんとか凌ぐ。
1-1のまま試合が終わるかに思われたが、試合終了10秒前にユベントスはドラマチックなスーパーゴールで勝利をもぎ取る。数的不利な状況の中、慎重に前線につなぐと、前でボールを持ったビダルが、やや後ろにポジショニングしていたピルロの前にボールを転がす。スペースが出来ていたピルロがダイレクトで勢い良くミドルシュートを放つと、低空で強烈に飛んだシュートはGKジレの守るゴール左下に強烈に決まった。誰もが試合終了を感じていたところでの驚きのミラクルゴールとなった。また、ピルロも劇的なゴールに喜びを露わにした。
その直後、試合終了のホイッスルが鳴る。
ユベントスのベンチから選手達がピッチの中に入り込んでピルロに駆け寄り、皆で勝利の喜びを分かち合うシーンが印象的であった。
過密日程が続くが、次節は12/5、敵地アルテミオ・フランキでフィオレンティーナと対戦する。
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