FC Inter 1908

「彼はヴィオラの象徴となる選手」

欧州中のコンペティションがすべて終了し、ティフォージの間ではメルカートに関する話題が盛り上がりをみせている。

ビアンコネーリが今夏、フィオレンティーナのFWフェデリコ・キエーザ（21）の獲得を目指していたことは周知のとおりだ。

しかし将来有望なこのイタリア代表だが、移籍の噂から一転、ヴィオラ（フィオレンティーナの愛称）に残留することとなりそうだ。

現地時間3日、クラブは公式サイトにて同選手の移籍話を一蹴する旨の声明を発表した。

キエーザは今シーズン、フィオレンティーナの一員として公式戦41試合に出場し、12ゴール9アシストを記録。

フィレンツェの名門クラブでエースとして君臨し、獅子奮迅の活躍をみせていた。

この若き才能に関して、かねてより“イタリア化”を推し進めるユベントスのファビオ・パラティチCFO（チーフ・フットボール・オフィサー）は、その実力を高く評価しており、今夏獲得に乗り出すものとみられていた。

しかし、ヴィオラ公式はこの噂を一蹴。キエーザの残留を強調するとともに、他クラブからのオファーをけん制する声明を発表した。

「我々は『キエーザが来シーズンどのクラブでプレーするか』といったような、同選手の将来に関する一連のニュースを度々目にしてきました」

「オーナーは、彼がフィオレンティーナの選手であり、長期の契約によってクラブと結びついてることを指摘しています」

「それゆえにキエーザは来季もこのクラブでプレーすることになるでしょう。彼は我々が建設中のチームの象徴となる選手です」

この発表により、この21歳の移籍の可能性は限りなく低いものとなった。

現在ビアンコネーリのメルカートに関する噂では、キエーザ以外にもおおくの名前が挙がっているが、果たしてクラブはどのような陣容で来シーズンを迎えるのだろうか