コラム:「バルセロナの未来」から「ユベントスの未来」へ
その才能の高さからFWルイス・スアレスの後継者と注目され、カンテラではキャプテンマークを任されるまでに成長。
しかし昨シーズンの終了が近づくと、突如モレノはメルカートに“出された”。この逸材だけではなくバルセロナは、カンテラから幾多もの才能を手放している。理由は分からない。
モレノにはおおくのメガクラブが獲得に名乗りをあげたものの最終的にユベントスが“レース”を制し、トリノに連れてくることに成功した。
そして前途の活躍を残しており、異国の地でもその才能の高さを示している。
ジェノア戦ではFWクリスティアーノ・ロナウドには休養を与えられ、FWマリオ・マンジュキッチもアトレティコ・マドリード戦で太ももを相手に踏まれ、80分にFWモイーズ・キーンと交代している。
FWフェデリコ・ベルナルデスキもアトレティコ戦では先発フル出場を果たしており、ベストコンディションが予想されるFWはパウロ・ディバラとキーン、モレノのみとなる。
アッレグリは4-3-3のシステムを採用するとみられており、ディバラとキーンの先発が見込まれている。
試合展開によっては、「バルセロナの未来」と称された才能が「ユベントスの未来」として、トップチームの一員としてピッチを踏む可能性が出てくる。
ビアンコネーロの選手として、ジェノア戦で記念すべき第一歩を踏み出すことができるか。注目したい。
かのFWリオネル・メッシは17歳のとき、トップチームデビューを飾り得点まで決めてみせた。それよりも1歳若いモレノは、ユベントスでどのような足跡を残してくれるのだろうか。
過度の期待は禁物だが、“ベテラン”にチームを任せる傾向にあるカルチョ界にとって、先日のウディネーゼ戦でドッピエッタを記録したキーンの存在は目を惹くものとなっている。
ユベントスと、アッレグリの改革はまだ道半ばなのだろう。後者に至ってはイタリアサッカーの考え方そのものの変化を考えているのかもしれない。
ウディネーゼ戦で80分からピッチに送り込んだ前途のニコルッシも、その兆しを充分に感じさせている。
著者:J-Journal 山口 努
コメント
ヤゴもカンテラのエースだったよな
正直、期待しかない