めざす「高み」サッカー史に残る金字塔

マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョは、どうやらユベントスのアンドレア・アニェッリ会長と接触したようだ。

そこでの会話をイタリア紙『TUTTO SPORT』は29日、会長の満面の笑みとともに一面で伝えている。

同紙は、モウリーニョは会長と接触し「ユベントスは今シーズン、スクデット8連覇は近づいているね」と話しかけた、としている。

すると会長は「それでは不十分だ。10連覇を目指す」と答え、元インテルの監督を驚かせたようだ。

ユベントスは現在7連覇を達成しており、リヨンの2001/02シーズンから2007/08シーズンまで達成した記録に並んでいる。

仮に今シーズン、ユベントスがセリエAを制覇すれば欧州5大リーグ（イタリア、イングランド、スペイン、ドイツ）において歴代トップとなる「8連覇」を達成する。

この記録だけでもすでに金字塔だが、アニェッリ会長の野望はさらに上をいく「10連覇」のようだ。

ユベントスの「すべて」を作ってきたアニェッリ家に生まれたアンドレア会長は、スクデットから見放された時期も当然経験しているのは言うまでもない。

そこでの屈辱、FIATの復活を助けたビジネスでの成功体験が、今日のユベントスを築いてきたのは想像に難くない。

また、昨今はUEFAチャンピオンズリーグ（CL）制覇も口にし、会長の野望は尽きることをしらない。

その野望こそ、世界中のユベンティーニを熱狂させてくれるはずだ。