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■スクデットレースについて
――シーズン序盤は低調な気配を感じましたし、前半はインテルやローマ、ナポリとの接戦で例年にない激しいスクデットレースが予想されました
そして、ナポリから首位を奪えない状況が続き、やっと奪えたかと思えばナポリとの2戦目では敗戦
スクデット7連覇に、よもやの雰囲気が漂っていた気もします。みなさんは、無冠を考えた試合はありますか?
山口「無冠はないな、と思ってました。結果論ではなくナポリがユーベに勝った日にあれだけハシャいで、リスペクトのないチームは負けます」
「ワールドカップイヤーなので、例えるなら、93年にドーハの悲劇ですかね。あのとき日本は韓国に勝って大喜びしました。そして、次のイラクに引き分けてワールドカップ行きを逃しているんです」
「サッカーのみならず、スポーツやトーナメントは一度、何かが切れるともう戻ってこれないものだと捉えていますね。逆説的に言えばナポリに救われたのかな、と」
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宮城「無冠を考えたことはありません。コッパ・イタリア決勝がミランになった時点で、そっちはまずいけるかな、と(笑)」
「国内はナポリに敗戦したときはダメかと思いましたが、そのナポリに助けられましたね。ナポリがユーベに勝った後、お祭り騒ぎをしたのがスクデットを逃した原因でしょう。で、案の定フィオレンティーナに敗戦しました」
――勝って兜の緒を締めよ、とは良く言ったものですね。津田さんはどうですか?
津田「僕も無冠はない、と思っていました。コッパについては宮城さんと同様ですが、ミランのチームとしての完成度やメンタリティではユーベには及ばないと思っていました」
「ユーベが首位を奪っても、コッパの決勝に進んでも、アッレグリ監督が盛んに「まだ何も勝ち取っていない」と言ってチーム全体の気を引き締めてしました。これもまたナポリとの大きな違いですね」
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――コンテ前監督がユベントスで豪語していた「勝者のメンタリティ」が、今もいきているように思えます。今回はそれがスクデット7連覇に大きな影響を与えたのでしょうね
また、そういったメンタリティも素晴らしいのですが、53試合で52通りの先発パターンを実施したアッレグリ監督は恐ろしい監督ですね。対策されないようにと、シーズンが始まる前から、シーズンの終局を見据えていたのでしょう
津田「仰る通りだと思います。これは昨季からずっと思っていたことですが、アッレグリ監督は“シーズン通じてのマネジメント”が本当に長けているのかなと」
宮城「イタリアの監督は良い意味で本当にオタク気質ですよね(笑)。アッレグリの場合、シーズン終盤にガラッと戦い方を変えるイメージがありますし」
次回は【最も感動した試合】や【あなたにとってのブッフォンとは】、【シーズンのベストイレブンは?】などをテーマにしたインタビュー内容を引き続きお伝えします。
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