「何より、トリノで過ごした7年間は『挑戦』だった。それは僕にとって単純ではない個人的な挑戦だったけど、想像していた以上の結果を出すことができた」

「人生で挑戦しなければならない時に望んでいた以上の結果を出すことができれば、とても素敵な感動を味わえるものさ」

「だから、後悔は何もない。1つあるとすれば、今シーズンにチームの力になれないことかな。でも、これは僕にはどうしようもできないことだ」

まず、このように口を開いたシュチェスニーは、ユベントス退団、そして引退の決断に至るまでの経緯について次のように説明した。

「落ち着いて退団を受け入れたよ。そうはいっても、驚いたのは確かだ。こんなことになるとは予想もしていなかったからね」

「例えば、標準以下のパフォーマンスをしていれば、構想外になることも予想できる。だから、僕はこんなことになるなんて想像もしていなかったんだ」

「でも、僕が落ち着いていられたのは、昨シーズンの初めに（クリスティアーノ・）ジュントーリ（フットボールディレクター）と正直に話していたからだ」

「彼は僕と契約更新について話したがっていてね。そこである日、ある部屋でそれについて話をしたんだけど、話はだったの3分で終わったよ」

「彼は『テク、君との契約更新について話したいんだけど、それについてどう考えているか？』と尋ねられたから、僕は『よく聞いてほしい』」

「『来シーズンを最後に僕は現役を引退するつもりだ。もうこれ以上プレーする気はない。だから、契約更新について話すのは時間の無駄だ』って答えたんだ」

「とても正直な態度で接したと思っているよ。例えば、『契約を延長したい』などと言って“もっとお金をもらおう”とすることもできたかもしれないからね」